'*★ 感謝祭 ★*'
おとといの11月の第4木曜日は感謝祭(Thanksgiving)でした。
アメリカでは、Macy'sというデパート主催の大規模なパレードがニューヨークで開催され、全国にテレビ中継されます。これを見てると、「あー、感謝祭だな」という気分になります。
今年もターキーを焼きました。以前は本格的に焼いていたのですが、アルバートソン(Albertsons)というスーパーで、Smoked Turkeyという味付けされて軽く焼くだけの冷凍ターキーを見つけてから、毎年、はまっています。
前日に買って部屋の温度で自然解凍させるのが一番楽なのですが、去年、前日に買おうとしたら、最後の1つだったので、今年は早めの5日前に買って、冷蔵庫で自然解凍させました。
今年は、キャベツの焼き物、じゃがいものチーズがけ、いんげんの和え物にスープとパン。
それから、クランベリーソースも作ってみました。今まで、作った事なかったのですが、クランベリーと砂糖と水を火にかけるだけ。クランベリーって固そうなので、うまくいかないかも、なんて思って、失敗したら煮込んでジャムにするつもりだったのですが、15分くらいですぐできました。たくさんできたので、ヨーグルトにかけて食べたりしてます。
'*★ 手作り石けん ★*'
久しぶりに作りました。「赤ワイン石けん」とレモンバーベナをつけ込んだオイルを使った「はちみつ石けん」です。どちらも肌に優しいハズ。
'*★ リスが来た2 ★*'
ぎゃ、これは怪獣みたい。ズームで撮影してみました(笑)
'*★ 家の近くで殺人事件 ★*'
先週の金曜日にレイオフされたエンジニアが発砲するという事件がありました。
レイオフされると、その2、3時間後には荷物を取りまとめてオフィスから出なくてはいけないのですが、この人は午前中にレイオフされ、午後に戻ってきて、「もう一度、ミーティングをして欲しい」と幹部3人をミーティングルームに呼び出したそうです。
その数分後にこの幹部3人を打って、逃走したそうです。幹部は、社長、副社長、HR(人事)の人、とのこと。
ちょっと前に夫と「誰でも銃を持てる社会だから怖いよね」と話していたのですが、自分の家の近くの会社で、普通のエンジニアが銃を持っていたというのがピンと来ませんでした。これがアメリカ南部の方なら日常茶飯事という気がしますが。
土曜日の朝になっても捕まらず、私はいつも通り、買い物に出ました。ここ数年、土曜日の朝に1週間分の買い出ししてます。
一晩たっても捕まらないので、この犯人は、もうカリフォルニアから出たんだと思っていたのですが、違いました。
なんと、買い物の時に時々寄るパン屋さんのあるモールで、捕まったそうなのです。抵抗はしなかったということです。
時間的にも、そのパン屋さんに寄っていたら遭遇していた場所でした。
びっくりしました。
'*★ リスが来た ★*'
ささやかな家庭菜園を食い荒らす憎きリス.....のはずなんですが、「かわいい」というインプットから抜けきれずにいます(笑)
'*★ アメリカ大統領選挙が終わって ★*'
昨日、仕事から帰って、大統領選の結果の出る頃、3時間くらいテレビを見てました。
思ったより、早く決まった印象です。そういえば、4年前は夜中まで見てたけど決まらなかったんですよね。
それなりに感動しましたが、決まってからの街頭インタビューって、どのチャンネルも、黒人系への人ばかり。「初の黒人(African-American)大統領」ってことばかり強調しました。
考えてみると、ここのところ、メディアでは「初の黒人大統領」か「最高年齢大統領」か「初の女性副大統領」ってことを強調してましたね。どっちがなっても、やっぱり「初の」ってとこが強調されちゃうんでしょうね。
「黒人だから」票を入れるというのではなくて、「政策がいい」とか、「共和党の副大統領では頼りない」とか、「ブッシュ政権がよくなかったから共和党には入れない」というようなものが多いはずなので、そのへんをもう少し幅広くインタビューしてくれればいいのに、等と思ってしまいました。
ところで、「各国の反応は?」というところで、ヨーロッパとかアジアは新聞の反応とか、誰がなんと言ったということが手短かに報道されるのですが、日本だけは、なぜか、「小浜市」が名前が同じだという理由で、歌ったり踊ったりして、アメリカ同様に喜んでるところが、どの局でも(何度も)放映されてました。
なんか、不思議な感じでした(笑)
カリフォルニア州の州都のサクラメントでも、初の黒人市長(Kevin Johnson--元NBAバスケット選手)が生まれました。
それから、マケイン氏の敗北宣言にも、少し感動しました。マケイン氏がオバマ氏を讃えたときに上がりそうになったブーイングをおさえてました。そして「すべては自分の責任だ」と。
マケイン氏自身の評価は高かったと思います。副大統領候補のペイリンが足を引っ張ったと思います。オバマ氏を攻撃するばかりの広告(Negative campaigning)の評判も悪かったです。これって、マケイン氏というより、マケイン陣営の方針なのに、そのようなことは言わずに、きっぱり負けを認めた敗北宣言もよかったと思います。
'*★ カリフォルニアの住民投票 ★*'
2008年のアメリカ大統領選に伴うカリフォルニアの住民投票で、Proposition 8の「同性結婚の禁止」は、"Yes(同性結婚を認めない)"52.5%対"No(同性結婚を認める)"47.5%で、同性結婚を認めない方が通ってしまいました。
数ヶ月前のメディアの調査では、圧倒的に"Yes"(認めない)が強かったのですが、徐々に"No"(認める)が増え、数日前には"No"(認める)の方が若干多くなっていました。調査だと常に、Unsure(決めていない)が数パーセントいるのですが。
地域別では、"No"(認める)が強かったのは海沿いの町(つまり都会)で、内陸の地区(田舎)はほとんど"Yes"(認めない)でした。これは、オバマ支持者の分布と似ていて、やはり、田舎に行くほど保守的になるようです。
私の住んでるとこは"No"(認める)が55%で勝ちましたが、サンフランシスコは75%が"No"です。サンフランシスコは市長も"No"に力を入れていました。今日7日も、Prop8(同性結婚の禁止)が可決したことを受けて、反対派が抗議デモをしました。5000人集まったそうです。
正直なところ、"No"(認める)が主張している「差別はいけない」「自分と違うからと言って認めないのは間違っている」「愛し合っている2人は性別に関係なく認められるべき」等は理解できるのですが、"Yes"(認めない)の方は「昔から結婚は男女間のものだった」「気分的に受け入れられない」「法律が複雑になる」等は感情論のように感じられます。
他の法案は、さらっと読むだけでも、"Yes"と"No"の主張がだいたいわかるのですが、Prop8は、"Yes"の主張がよくわからないまま、それでも"Yes"が勝ってしまった不思議な法案だと感じました。
実際のところ、"Yes"(認めない)の大半はキリスト教信者でもあり、理由なんて必要ないのかもしれません。
でも、「気分的に受け入れられない」というのも立派な理由なので、"Yes"(認めない)が勝ってしまったこの結果は、万人に受け入れられるにはまだ熟していない、ということは理解する必要があると思います。
けれど、"No"の主張者たちが「今回、同性結婚が認められなくても、我々は認められるまで続ける。認められるのが少し先になるだけだ」と泣きながら言っていた通り、いつかは認められるのではないかと思いました。「いえ、認められません」と主張するのなら、感情論以外で"No"の主張者たちを納得させてください。
ところで、当日テレビで途中経過を発表していたとき、Prop8には「これは最終結果ではありません」とつけたしていました。
私が前回のブログで書いた他のPropsitionの結果も記しておきます。
Prop2「家畜が自由に動いて生活できるようにする」は、"Yes"63.2%対"No"36.8%で可決しました。
Prop4「未成年者の中絶は保護者に知らせる」は、"Yes"47.9%対"No"52.1%で否決。
Prop3「子供のための病院への助成」"Yes"54.9%対"No"45.1%で可決。
Prop5「軽犯罪者の仮釈放等ができるようにする」"Yes"40%対"No"60%で否決。
Prop7「代替エネルギーによる発電比率をあげる」"Yes"35.1%対"No"64.9%で否決。
'*★ アメリカ大統領選挙と住民投票 ★*'
この前、大統領選の最終ディベートのことを書きましたが、2008年のアメリカ大統領選はいよいよ今週。11月の第一火曜日と決まっているので、今年は11月4日です。
有権者は事前に投票登録をしなくてはならず、締め切りは2週間くらい前だったのですが、今年は今までになく登録者が多いそうです。(私たちはグリーンカードを保持していますが、市民ではないので投票登録の権利はありません。)
カリフォルニアの大統領選出はどちらが選ばれるか決まってるようなもの、民主党のオバマ氏です。いつも民主党です。
選挙は役員選出の他に、州や郡の住民投票も行われます。この時期になると、テレビではこの住民投票のコマーシャルばかりになります。
特に注目を集めているのが、Prop8(Proposition 8=プロポジション8)。同性の結婚を認めるかどうかというもので、認める場合は"No"、認めない場合は"Yes"に投票します。
"No"(同性結婚を認める)の宣伝はずっと前から定期的にやっていたのですが、ここにきて"Yes"もやるようになり、「学校教育でよくない」というような内容のためか、"No"側でも先生が出て「学校教育には問題ない」とか、上院議員なども出てきて"No"を宣伝しています。
同性結婚は、2004年に一度、同性結婚がサンフランシスコでは認められたのですが、住民投票で覆され、無効となりました。今年、最高裁の判決で同性結婚が認められたのを機に、またサンフランシスコで認められたのですが、すかさず住民が反対を唱え、今回の住民投票で争われることになったのです。
"No"の方が説得力があるような気がするのですが、メディアの調査では"Yes"(同性結婚を認めない)が強いようです。が、最近ではかなり接戦してきた感じです。
同性結婚を認めないのは普通の人たち。自分と関係ない人のことをどうしてそこまで反対するのか、と疑問に思うのですが、ひとつには結婚者が増えると一般市民の税金が上がる、というのがあるそうです。が、実際のところ、そんなに税金には影響しないらしいんです。
どうも、カソリック教徒は男女間での結婚しか認めないそうで、本当に強く反対しているのはカソリック教徒のようです。
Prop8は、最後まで白熱しそうです。
他には、Prop2(Proposition 2)の「家畜が自由に動いて生活できるようにする」では、家畜は縛ったり檻に入れて動けないようにして育てているのが普通なのですが、これに反対する"No"と、賛成する"Yes"。
"Yes"(家畜に自由を与える)の宣伝はずっと前から放映されていたのですが、ここにきて、その道の専門家が出てきて、(この法案を指示すると)「生産量が減り、(メキシコ産等の)輸入が多くなって、サルモネラや鳥インフルエンザなどの病気が増える」「お金がかかる」などの理由の"No"の宣伝が増え、これに対抗した"Yes"側も宣伝内容を変え、専門家が安全性を主張しています。
今のところ、メディアの調査では"No"(家畜に自由を与えない)が強いです。
Prop4の「未成年者の中絶は保護者に知らせる」では、これを当然とする"Yes"と、義務づけられると中絶を引き受ける違法の業者が増えるなどの理由で"No"が戦っています。
Prop3は「子供のための病院への助成」。これは"Yes"の宣伝しか見かけません。
Prop5は「軽犯罪者の仮釈放等ができるようにする」。現在、刑務所が不足しているため許可しないと莫大なお金がかかると訴える"Yes"と、これを許可してしまうことの危険性を訴える"No"。
Prop7は「代替エネルギーによる発電比率をあげる」。発電会社は太陽エネルギーや風力エネルギーの発電率を上げる"Yes"は聞こえはいいのですが、州民の支払い率が上がるのと、別の問題を引き起こすというようなことが言われています。
もっと詳しく調べれば、いろいろな背景がわかってくるのでしょうが、上記のようなことが、日常生活で入ってくる情報です。
実際に投票する人たちは、(私の知る限り)、きちんと調べているようです。「投票の前にもう一度、読み返さなくちゃ」などと言ってますから。それが面倒な人は、最初から投票登録はしないみたいです。
'*★ 哀しい表彰台 ★*'
ブラジルGP(2008年11月2日F1最終戦)。
こんなに哀しい表彰台って初めてみました。1位マッサ(フェラーリ)、2位アロンソ(ルノー)、3位キミ(フェラーリ)。雨の中、完璧なレースをした3人なのに....
このレースは、フェラーリのマッサと、マクラーレンのハミルトンの2008年のワールドチャンピオンをかけた今年最後のレースでした。
順当にいけば、リードしているハミルトンが勝つと思われていましたが、もし、マッサが優勝してハミルトンが6位以下なら、マッサがワールドチャンピオンになります。
舞台はマッサのホームグランプリのブラジル。誰もがマッサの優勝を願っています。そして期待がかかると強くなる単純なマッサ。予選ではポールポジション(予選1位)。
レースも順調に1位をキープするマッサ。ハミルトンも5位につけていました。ところが、最後の数周で雨が。6位に落ちたハミルトン。
誰もがマッサの優勝とワールドチャンピオンを意識し始めました。そして、マッサのゴール。湧くブラジル観衆。
ところが、なんと最終コーナーで、ハミルトンがトヨタのグロックを抜いて順位を上げたのです。
マッサのブラジルGP優勝、でもワールドチャンピョンはハミルトンに。しかも1点差でマッサはワールドチャンピョンを逃したのでした。
マッサ、車を下りて泣いてました。
2位のアロンソはハミルトンを嫌ってマッサを応援すると公言してたので笑顔はなし、3位のキミもフェラーリ、そして優勝したマッサと共に表彰台に上がったエンジニアもフェラーリ。トロフィーを渡すのはマッサと同じブラジル人。どんどん雲が厚くなり、どんより曇って降り出した雨。あっけにとられる観衆.....
レース後の表彰台インタビューでは、気丈に「これがレース。負け方も勝ち方も学んだ。みんな頑張った。みんなを誇りに思う」と語ったマッサ。今年の勝つと思われたレースで、エンジンが故障したり、ピットストップでミスがあったりしたのに、そのことを責めなかったマッサ。こちらも涙が出そうになりました。
マッサは、チームメートのキミも強いので、ワールドチャンピョンのチャンスが毎年くるとは限らないドライバー。今年、調子の悪かったアロンソも来年は復活するだろうし。
でも、これをバネに、さらに強くなって、来年もタイトル争いをして欲しい、と願うのは私だけではないはずです。
感動をありがとう、と素直に言いたいですね。
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