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..*..*.. 2008 Nov 07, Fri ..*..*..

'*★ カリフォルニアの住民投票 ★*'


2008年のアメリカ大統領選に伴うカリフォルニアの住民投票で、Proposition 8の「同性結婚の禁止」は、"Yes(同性結婚を認めない)"52.5%対"No(同性結婚を認める)"47.5%で、同性結婚を認めない方が通ってしまいました。

数ヶ月前のメディアの調査では、圧倒的に"Yes"(認めない)が強かったのですが、徐々に"No"(認める)が増え、数日前には"No"(認める)の方が若干多くなっていました。調査だと常に、Unsure(決めていない)が数パーセントいるのですが。

地域別では、"No"(認める)が強かったのは海沿いの町(つまり都会)で、内陸の地区(田舎)はほとんど"Yes"(認めない)でした。これは、オバマ支持者の分布と似ていて、やはり、田舎に行くほど保守的になるようです。

私の住んでるとこは"No"(認める)が55%で勝ちましたが、サンフランシスコは75%が"No"です。サンフランシスコは市長も"No"に力を入れていました。今日7日も、Prop8(同性結婚の禁止)が可決したことを受けて、反対派が抗議デモをしました。5000人集まったそうです。

正直なところ、"No"(認める)が主張している「差別はいけない」「自分と違うからと言って認めないのは間違っている」「愛し合っている2人は性別に関係なく認められるべき」等は理解できるのですが、"Yes"(認めない)の方は「昔から結婚は男女間のものだった」「気分的に受け入れられない」「法律が複雑になる」等は感情論のように感じられます。

他の法案は、さらっと読むだけでも、"Yes"と"No"の主張がだいたいわかるのですが、Prop8は、"Yes"の主張がよくわからないまま、それでも"Yes"が勝ってしまった不思議な法案だと感じました。

実際のところ、"Yes"(認めない)の大半はキリスト教信者でもあり、理由なんて必要ないのかもしれません。

でも、「気分的に受け入れられない」というのも立派な理由なので、"Yes"(認めない)が勝ってしまったこの結果は、万人に受け入れられるにはまだ熟していない、ということは理解する必要があると思います。

けれど、"No"の主張者たちが「今回、同性結婚が認められなくても、我々は認められるまで続ける。認められるのが少し先になるだけだ」と泣きながら言っていた通り、いつかは認められるのではないかと思いました。「いえ、認められません」と主張するのなら、感情論以外で"No"の主張者たちを納得させてください。

ところで、当日テレビで途中経過を発表していたとき、Prop8には「これは最終結果ではありません」とつけたしていました。

私が前回のブログで書いた他のPropsitionの結果も記しておきます。

Prop2「家畜が自由に動いて生活できるようにする」は、"Yes"63.2%対"No"36.8%で可決しました。

Prop4「未成年者の中絶は保護者に知らせる」は、"Yes"47.9%対"No"52.1%で否決。

Prop3「子供のための病院への助成」"Yes"54.9%対"No"45.1%で可決。

Prop5「軽犯罪者の仮釈放等ができるようにする」"Yes"40%対"No"60%で否決。

Prop7「代替エネルギーによる発電比率をあげる」"Yes"35.1%対"No"64.9%で否決。


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