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..*..*.. 2008 Nov 03, Mon ..*..*..

'*★ アメリカ大統領選挙と住民投票 ★*'


この前、大統領選の最終ディベートのことを書きましたが、2008年のアメリカ大統領選はいよいよ今週。11月の第一火曜日と決まっているので、今年は11月4日です。

有権者は事前に投票登録をしなくてはならず、締め切りは2週間くらい前だったのですが、今年は今までになく登録者が多いそうです。(私たちはグリーンカードを保持していますが、市民ではないので投票登録の権利はありません。)

カリフォルニアの大統領選出はどちらが選ばれるか決まってるようなもの、民主党のオバマ氏です。いつも民主党です。

選挙は役員選出の他に、州や郡の住民投票も行われます。この時期になると、テレビではこの住民投票のコマーシャルばかりになります。

特に注目を集めているのが、Prop8(Proposition 8=プロポジション8)。同性の結婚を認めるかどうかというもので、認める場合は"No"、認めない場合は"Yes"に投票します。

"No"(同性結婚を認める)の宣伝はずっと前から定期的にやっていたのですが、ここにきて"Yes"もやるようになり、「学校教育でよくない」というような内容のためか、"No"側でも先生が出て「学校教育には問題ない」とか、上院議員なども出てきて"No"を宣伝しています。

同性結婚は、2004年に一度、同性結婚がサンフランシスコでは認められたのですが、住民投票で覆され、無効となりました。今年、最高裁の判決で同性結婚が認められたのを機に、またサンフランシスコで認められたのですが、すかさず住民が反対を唱え、今回の住民投票で争われることになったのです。

"No"の方が説得力があるような気がするのですが、メディアの調査では"Yes"(同性結婚を認めない)が強いようです。が、最近ではかなり接戦してきた感じです。

同性結婚を認めないのは普通の人たち。自分と関係ない人のことをどうしてそこまで反対するのか、と疑問に思うのですが、ひとつには結婚者が増えると一般市民の税金が上がる、というのがあるそうです。が、実際のところ、そんなに税金には影響しないらしいんです。

どうも、カソリック教徒は男女間での結婚しか認めないそうで、本当に強く反対しているのはカソリック教徒のようです。

Prop8は、最後まで白熱しそうです。

他には、Prop2(Proposition 2)の「家畜が自由に動いて生活できるようにする」では、家畜は縛ったり檻に入れて動けないようにして育てているのが普通なのですが、これに反対する"No"と、賛成する"Yes"。

"Yes"(家畜に自由を与える)の宣伝はずっと前から放映されていたのですが、ここにきて、その道の専門家が出てきて、(この法案を指示すると)「生産量が減り、(メキシコ産等の)輸入が多くなって、サルモネラや鳥インフルエンザなどの病気が増える」「お金がかかる」などの理由の"No"の宣伝が増え、これに対抗した"Yes"側も宣伝内容を変え、専門家が安全性を主張しています。

今のところ、メディアの調査では"No"(家畜に自由を与えない)が強いです。

Prop4の「未成年者の中絶は保護者に知らせる」では、これを当然とする"Yes"と、義務づけられると中絶を引き受ける違法の業者が増えるなどの理由で"No"が戦っています。

Prop3は「子供のための病院への助成」。これは"Yes"の宣伝しか見かけません。

Prop5は「軽犯罪者の仮釈放等ができるようにする」。現在、刑務所が不足しているため許可しないと莫大なお金がかかると訴える"Yes"と、これを許可してしまうことの危険性を訴える"No"。

Prop7は「代替エネルギーによる発電比率をあげる」。発電会社は太陽エネルギーや風力エネルギーの発電率を上げる"Yes"は聞こえはいいのですが、州民の支払い率が上がるのと、別の問題を引き起こすというようなことが言われています。

もっと詳しく調べれば、いろいろな背景がわかってくるのでしょうが、上記のようなことが、日常生活で入ってくる情報です。

実際に投票する人たちは、(私の知る限り)、きちんと調べているようです。「投票の前にもう一度、読み返さなくちゃ」などと言ってますから。それが面倒な人は、最初から投票登録はしないみたいです。


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