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..*..*.. 2008 Oct 17, Fri ..*..*..

'*★ 大統領選「Joe the Plumber」 ★*'


アメリカ大統領選も終盤、一昨日、マケイン氏とオバマ氏の3回目にして最後のディベートがありました。

私は、政治は(難しいので)一般的な知識しかなく、普段は注目してないのですが、ディベートは見てます。ディベートそのものというより、ディベートが終わったあとの人々の議論に興味があるんですよね。

さて、3回目のディベートは西海岸では水曜日(10/15)の夕方6時から7時半まででした。どのチャンネルも同じ画像で映るのですが、終わった後の30分間は各局、趣向をこらしたディベート後の感想などを伝えています。政治に興味のある一般市民が呼ばれていて、率直な感想を述べたり、専門家が中継したりと内容は盛りだくさんで、この30分でディベートがどのようなものだったのかがわかってきます。

私はこの30分を見るためにディベートを見ているようなもの。1局だけでなく、チャンネルをどんどん変えて、あれこれ見てます。ディベート自体は家事をしながら適当に見てるのですが。

繰り返し出てきてわからない単語はその場でWebで調べるのですが、ディベート中、何度も出てきた「Joe the Plumber(ジョー・ザ・プラマー---水道管工員のジョー)」がわからず、Webで調べました。人なのか、ことわざなのか、有名人なのか.... でも、ディベート中には見つかりませんでした。

実はこの人、実在の人物で、先週のオバマ氏の遊説で、質問した一般市民だったのです。オバマ氏は「国民の95%の人の税金を下げて5%の人の税金を上げる」と言っているのですが、Joeは「自分が勤めている会社を買い取って独立しようと思っているが、税金をあげられたら困る」というようなことをオバマ氏に言ったそうで、ユーチューブにも載ったとのこと。

それをディベートでマケインが取り上げたのでした。

そんな事を知らない私は、終わってからもしょっちゅう飛び出す「Joe the Plumber」と言う言葉に戸惑い、「どっちに投票しますか」の質問に「Joe the Plumber」と(ジョークで)答えた人がいたりして、余計わからなくなってました(笑)

F1もあったので、そのあとはすっかり忘れて、そのうち調べよう、などと思ってました。

が、なんと、昨日の夕方、テレビをつけてみたら、どこのチャンネルも「Joe the Plumber」のことを言っているではないですか。Webのニュースサイトではトップに来ていました。

Joeは、かわいそうに、放映後に取材が殺到して、個人のレコードなども細かく調べられ報道されてしまってました。彼は、水道工員の免許を持っていなくて、税金もも少額を滞納していることなどがわかったそう。

ちなみに、ディベート中に、マケインとオバマは、合計25回も「Joe the Plumber」という言葉を使っていたそうです。
その後も、トークショーでもとりあげられ、Joeを真似た人が出てきたりと、一夜にして、「Joe the Plumber」を知らない人はいないくらいになってしまいました(笑)

ところで、「Joeは一般的なアメリカ人」という見方も間違えではないようで、普通だったら「国民の95%は税金が下がる」と言われたら自分はそっちに入ると思うと思うところ、アメリカ人の多くは「自分はいつか(高所得の)5%に入る」と考えている人が多いらしくて、本気でこの5%のことを心配している人が多いそうです。


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