'*★ ブラジルGP終了 ★*'
200年、ブラジル グランプリ。今年最後のグランプリが終わりました。ワールド チャンピォンはルノーのフェルナンド アソンソに決定。コンストラクターズ チャンピォンはルノー。
それにしてもすばらしかったのは、フェラーリのミハエルでしょう。これが彼にとって最後のF1のレースでした(2006年10月現在)。
ドライバーの引退理由って、「来期のシートがない」ってことの他に、「モチベーションがなくなった」とか「体力の限界」というのが主ですが、ミハエルの本当の引退理由って何なんでしょうね。「来期のシート」だってあったと思うし、モチベーションも体力の限界もまったく感じられないすばらしいレースでした。
前回の鈴鹿でのミハエルの責任はまったくない、まさかのエンジンブローで、今回、優勝しなければワールド チャンピォンのチャンスはありませんでした。それなのに、予選でトラブルが発生し10番グリッドからのスタートとなってしまいました。その上、レース序盤で不明のパンク。(追い越しミス?)。こんな目にあったら、ビルヌーブとか、弟のラルフだったらここでマシンを下りるでしょうね。
でも、ミハエルは、最後尾に落ちたあと、オーバーテイク(追い越し)に次ぐオーバーテイクで、レースを4位で終えました。あと5周あったら3位(表彰台)に上がってたんじゃないかな。
ミハエルは、今までも故意に汚いことをする極悪人のイメージがあるんだけど、チームをまとめるリーダーとしてのすばらしいイメージもあり、なんともバランスのとれた人(?)でした。
最後の最後までレースをあきらめない精神と、実際の(何人も抜いた)行動力。本当に感動しました。今年でいなくなってしまうなんて信じられない。まだまだ魅せてくれるドライバーです。本当にすばらしいレースでした。
もうひとつの朗報はスーパーアグリチームの佐藤琢磨の活躍です。1年前には形さえなかったスーパーアグリ。今回完走17台中10位でレースを終えました(感動)。
米国の Speed TVの3人の解説者(Bob Varsha, David Hobbs, Steve Matchet)はいつもすばらしい解説をしてくれるのですが、琢磨のことを何度もほめていました。
琢磨が金曜のフリー走行で12番手、同チームのモンタニーが8位だったことに触れて、スーパーアグリの活躍のすばらしさをほめていました。金曜のフリー走行の別の国の下位チームのことなんて、気にもとめてもらえないと思っていたのに、きちんと把握してくれてるんだなぁ、と嬉しくなりました。
そして、山本左近がファステストラップ(周回の最速)で7位を出したときも。瞬間だけど、琢磨を抜くなんてすごいことです。(琢磨は9位)。
今年のF1はこれで終わりだけど、来年はますます面白くなりそうです。
そして、今日の出来事は、みんなの心に残ったはず。「ありがとう、ミハエル シューマッハ」ですね。
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