'*★ F1モナコGPのミハエル・シューマッハ ★*'
2006年F1モナコGP。モナコは世界3大グランプリのひとつで、モナコ市街地(サーキットでなくて普通の道)がコースの伝統あるレース。
道はせまく、アパートとかホテルがあるからドライバーにとって視界もせまく、抜きどころが少ないため、予選での順位が大きな鍵となります。予選で早いタイムを出してレースで前の方からスタートできれば後ろのドライバ−は簡単には抜けませんからね。
その予選で、フェラーリのミハエル・シューマッハは、自分が最速のタイムを出したあと、コース上に止まってしまい、他のドライバーの最速タイムアタックを台無しにして、レースが中断(イエローフラッグ)となったまま時間切れとなりました。
ミハエルはこれは自分のドライビングミスだと言ったんだけど、審議の対象となり、それから6時間後に、このストップは故意だったとして、ミハエルのタイムは抹消、レースでは最後尾からのスタートというペナルティを受けました。
ミハエルはなにがなんでも勝ちたいドライバーであり、おそらくこれは故意だったというのが一般的な見方。
でも驚いたのは、このペナルティが出たこと。素人目にみても、主催者FIAは、いつもフェラーリにはおとがめなしでしたからね。
ただし、今回は、フェラーリ以外のチーム関係者は、みんな疑いのコメントを出してました。FIAもこの流れには逆らえなかったのでしょう。異例の長い審議時間で、予選から6時間以上たっての、FIAの苦渋の決断だったと言えます。
日曜日のグランプリ。普通、モナコでは、多重クラッシュ、単独クラッシュなんかがあってまともにレースにならないことも多い中、今回は途中まで全車完走で、なかなかおもしろい展開となりました。
そんな中ですごかったのはミハエル。抜けないモナコのはずなのに、抜くわ抜くわ、ピット戦略もすばらしくで、22番手スタートで5位フィニッシュ。本当にすばらしいレースでした。
こうなってくると、ミハエルはあんなところでマシンを止めないで、2番手か3番手のスタートに甘んじても、プッシュしてオーバーテイクして、そして堂々と優勝して欲しかったです。と思った人はたくさんいたようです。
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