ブログトップへアメリカの生活へホームへ



   
..*..*.. 2007 Jun 13, Wed ..*..*..

'*★ 佐藤琢磨の快挙 ★*'


2007年6月10日カナダGP。あれから2回もカナダGPを見直しました。いろんな記事を読んで、改めて琢磨ってすごいな、と思いました。

2年前に琢磨のことを書いたことがあるけど、あれから、スーパーアグリという弱小と呼ばれるチームをひっぱってきた琢磨。今年に入ってからは、最下位を脱出し、予選でもキラリと光る走りを魅せてくれていました。

大荒れに荒れたカナダGP。スーパーアグリの佐藤琢磨は合計3回ピットストップをしています。給油は2回すれば足りるはずです。

なのに琢磨は、セーフティカーが入った直後にピットに入ってきました。前回書いたように、今年からセーフティカー導入時のルールが代わり、セーフティカー中には給油ができません。

「なぜここで入るんだ?』「戦略ミス?」と思った人も多いでしょう。

でも、あとで記事を読んでびっくり。あれは、琢磨が独断で決めたことだったそうです。理由はタイヤのため。

今年のもう一つのタイヤのルールで、ドライバーは1レースで「必ず2種類のタイヤをはかなくてはならない」というのがあります。今回は「ソフト」か「スーパーソフト」。

「スーパーソフト」は短距離なら早さがでるのですが、長距離になるとどんどん遅くなっていくそうです。だから、できるだけ「スーパーソフト」を履く時間は短くしたい、でも、ピットストップして履き替えるとそれだけ時間を損する、だから皆、がまんして「スーパーソフト」を履いているのです。

琢磨はこのとき「ソフト」を履いていました。そして、何も無ければあと一度、給油して、同時に「スーパーソフト」に履き替え、レースを終える予定でした。

琢磨は、セーフティカーがはいった瞬間にピットに入ることを決めたそうです。ここで「スーパーソフト」に履き替えれば、次の給油までの短い時間だけ「スーパーソフト」を使う事になる、その後は「ソフト」に履き替えることができる。「クルーは夜遅くまで練習してるから必ず答えてくれる」と思って。

それが大正解だったんですね。そのあとの給油のときに「ソフト」に履き替えた琢磨は、トヨタのラルフ、マクラーレンのアロンソを抜くことができたのです。堂々の6位となったのです。あのときタイヤ交換をしなければ、この快挙は達成できなかったそうです。

順位が上がってくると、守りに入って抜かなくなっていくドライバーが多い中、魅せる走りをしてくれる琢磨。本当にすばらしいレースでした。


この記事のURL : http://www.kkoisland.com/blog/docs/F1/070613.html

TrackBack ping me at: http://www.kkoisland.com/blog/docs/F1/070613.trackback

no trackback





       

December 2018
           
         

Recent Entry

Category

Archives

2004年の日記
2003年の日記
2002年の日記
2001年の日記
2000年の日記
1999年の日記
1998年の日記
1997年の日記


RSS Subscribe