'*★ F1第7戦アメリカGP ★*'
2007年6月17日アメリカGP。
前回書いたように、ここカリフォルニアではF1の生放送はありませんでした。サンフランシスコジャイアンツが出るという理由で、年に一度のF1よりも、しょっちゅうやってる野球が優先されたためです(怒)。野球が長引けばF1も押されるということで気が気じゃなく、結局ジャイアンツ戦もテレビをつけてました(笑)
対戦するレッドソックスはボストン出身だけど、東海岸ではちゃんとF1を生放送でやったんですよね。なんでここだけ...(ためいき)...ちなみに、9回裏、レッドソックス押さえのピッチャーは日本人の岡島という人でした。野球はぜんぜん知らないんだけど、このときばかりは「おさえてくれ。早く投げきってくれ」と祈りましたね。ありがとう、岡島。
さて、F1。スタートでの1コーナーで大半が消えるという多重クラッシュがなければ、やっぱりアメリカGPはおもしろいですね。今回は上位順位こそかわらなかったものの、下位のバトルやオーバーテイクはすごかったし、上位陣も目のはなせないレースでした。
優勝争いのマクラーレンのハミルトンとアロンソ、3位争いのフェラーリのマッサとキミ、両者とも僅差のバトルでした。キミは一度、6位まで落ちたけど、自力で4位に戻ってきましたね。やはり今年の4強です。
ハミルトンはなにがすごいって、ルーキーなのにミスしないんですよね。アロンソも昨年まで王者ミハエル・シューマッハと争ってもぜんぜんミスしなかったけど、去年まで、新人でこんなにミスしないのはアロンソくらいだと思っていました。キミとかマッサとか、ほとんどのドライバーは、始めのころは自らミスしていた記憶があります。
とはいえ、アロンソ、今年は小さなミスが目立ちますね。ハミルトンに先を越されてあせっているのか。
スーパーアグリの佐藤琢磨は今回はスピンしてしまいました。しかも、イエローフラッグ中にオーバーテイクをしたとかでペナルティを受けたのに、そのペナルティを受ける前にリタイアしてしまったため、次戦で10番グリッド降格とか。でも、琢磨は「あれはオーバーテイクじゃない」と主張してますね。
ルノーはフィジケラが最初にスピンしていたもののすごい追い上げしてたし、コバライネンは5位。調子を戻してきた印象です。
BMWは前回のクラッシュで欠場したクビサに変わって19歳のベッテルが8位ポイントで、最年少のポイント獲得となったようです。けど、これはウィリアムズのニコのマシンがブローしたおかげですね。ニコはあとちょっとのところで、悔しそうでした。
数多くあったバトルとオーバーテイクの中で、必見はスーパーアグリのアンソニーかな。本家ホンダのバトンをきれいにオーバーテイクしていきました。琢磨もすごいけど、アンソニーもすばらしい。今年中にアンソニーにもぜひ、ポイントをとってもらいたいものです。
こうやっていろんなバトルやサイドバイサイド、オーバーテイクを見ていると、ドライバー同士の信頼関係もあるんだなー、と思ってしまいました。抜かす方もすごいけど、抜かされる方もきちんと自分のラインを守って、醜くないというか。
7戦終えてマクラーレンのルーキー、ハミルトンが、カナダとアメリカの連続優勝でポイントリーダー。でも、まだまだわかりませんよ。マクラーレンのアロンソの闘志むき出しの早さ、フェラーリのマッサの一発の早さ、フェラーリのキミの淡々とした早さ。このままハミルトンを行かせることはないでしょう。(と思いたい)。
フェラーリの遅さがちょっと気になりますが、あとはかなりみんな調子をあげてきた印象ですね。ドライバーの気迫といい、ピットといい、後半の展開を楽しみにさせてくれるいいレースだったと思います。
ところで、アメリカGPは来年以降の開催の交渉が難航してるみたいですね。FIAのバーニー・エクレストンは「別にアメリカで開催しなくてもいい」と言ったとか。これに対してインディ側は「車が一番売れてるアメリカを無くしていいのか」と言ったとか。開催するなら、アメリカ全土で生放送にしてください!!
|