'*★ 鈴鹿! ★*'
2006年、日本グランプリ。
今年のF1日本グランプリは、日本中で盛り上がっていると思います。
それもそのはず、20年間F1が開催された鈴鹿は、今年が最後となってしまったからです。来年以降の「富士」での開催が「日本グランプリ」として早々に決まり、原則として同じ国で2開催をやめようという動きから、鈴鹿は来年以降の開催ができなくなりました。(2006年10月現在)
ちなみに、鈴鹿はホンダが本拠地で富士はトヨタが本拠地です。富士が極秘でFIA(国際自動車連盟)と交渉を進めていたらしく、富士の開催決定を聞いて「汚〜い」と思ってしまいました。
富士のサーキットはかなりのお金をかけてF1用に改修したそうなのでサーキット自体はすばらしいのではないかと思いますが。
さて、鈴鹿はとてもチャレンジングなサーキットで、ベルギーのスパと並んで、ドライバーから人気の高いサーキットです。今年で最後なので(涙)、日本中からファンがつめかけ、例年では12、3万人の観客数が、今年は16万人と過去最高(見込み)になるそうです。
そして、レース! 今年は面白くなりそうなのです。以下、簡単に見所を紹介します。
☆ 優勝争い: アロンソ vs ミハエル ☆
前回書いたようにあと2戦を残して、ドライバーズポイントは同点(116)。でも、現時点での勝利数が、ミハエルの方が多いので、万一、ミハエルが優勝すれば、次を待つことなく、ミハエルの今年のワールドチャンピォンが決まります。
そして、鈴鹿は、フェラーリ&ミハエルの得意なコース...タイヤもフェラーリのブリジストンが有利です(ルノーはミシュラン)....でも、何が起こるかわからないのがレースです。
☆ コンストラクタ争い: ルノー vs フェラーリ ☆
現時点でルノー179、フェラーリ178の1点差。各コンストラクタに2人いるドライバーの成績で決まるので、誰のミスも許されません。
☆ 3位争い: フィジケラ(ルノー) vs マッサ(フェラーリ) ☆
こちらも1点差。フィジケラ63、マッサ62です。
前回の上海グランプリでのフィジケラの走りに感動しました。雨の中、安定していて、タイヤをいたわり、必要な時には優勝争いのチームメートをサポートし、必要な時には自分が前に行く。あのすばらしい走りが忘れられません。断然、注目です。
☆ スーパーアグリの最下位脱出 ☆
今年参戦した鈴木亜久里氏率いるスーパーアグリ。参戦1年目は、当然といえば当然、ずっと最下位でした。が、鈴鹿に目標を合わせてマシンの開発をしてきたとのこと、2戦くらい前からどんどん早くなっています。日本人ドライバー、佐藤琢磨と山本左近がどこまでいけるか見物です。
テレビは、国際放送ですが、開催国がカメラを握るので、自分の国のチームやドライバーをたくさん映します。下位でも接戦となれば、琢磨や左近を見る機会も多くなるはず。私の住んでるアメリカでも映像は同じ。楽しみです。
☆ 日本チーム: ホンダとトヨタ ☆
ま、とくに目玉はありませんが(笑)、ホンダはここのところ、よくなってるのでいい線いくかも。
☆ 新人: クビサ(BMW)、ドーンボス(レッドブル)、ロズベルク(ウィリアムズ) ☆
元ワールドチャンピォンのビルヌーブを追い出して(というと言葉が悪いかもしれませんが)、いきなり交代となったクビサ。第3ドライバーとしての速さは知っていたけれども、レースでもいきなり魅せてくれました。ポーランド人。
クリエンからいきなり交代のドーンボス。これまたすばらしい走り。
ニコ(ロズベルク)はここのところ精彩を欠いていますが、今年最初は注目選手でした。
さあ、もう少しで予選が始まります。楽しみですね!
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