'*★ おもしろかったF1初のナイトレース ★*'
シンガポールGP(2008年9月28日F1第15戦)、おもしろいレースでしたね。
ここのところ、ドライバーやチームがそろって「抜きどころのないサーキット」「予選の順位が重要」と言うときこそ、追い抜き続出で予選の順位が関係ないレースになってるような気がします。
このシンガポールの市街地サーキットは、「ドライバーズ・サーキット」と呼ばれ、チームの力やマシンよりも、腕のいいドライバーが勝てるサーキットと言われてました。
私がアロンソを好きなところの一つは、前向きのコメントを残すところで、普段は、予選やフリー走行で失敗しても「本番には作戦があるからぜんぜん大丈夫」等とコメントしてるのですが、今回は、予選で不可解なエンジン停止を起こして15番スタートになってしまい、「よほどの奇跡が起きないと上位フィニッシュは無理」と言ってました。
それが優勝ですからねー。
F1では、(たしか)去年から、クラッシュなどでセーフティーカーが入ると、ピットレーンがクローズされて給油できません。
今回の1回目のセーフティーカー導入は、各マシンの給油のタイミング。なので、ペナルティ覚悟で給油したドライバーもいる中、アロンソは先に給油していたのでラッキーでした。
それ以降はアロンソの実力ですね。「あんなギリギリの走りでクラッシュしなきゃいいけど」なんて思ってたけど、すべて、以降を有利にするためだったんですね。
2度目のセーフティーカーは、あきらかにアロンソには不利。それまでに築いた2番目以降のドライバーとの差がなくなってしまったわけですから。でも、それをものともせず、セーフティーカーが抜けたあとはまた、鬼走り。すばらしいです。
フェラーリのマッサは気の毒でした。今年のワールドチャンピオンをかけているのに。
各チームにはロリーポップという役割の人がいて、チームの給油やタイヤ交換の作業を目で確認して、全員の準備が整うとロリーポップをあげ、それを見てドライバーがスタートします。フェラーリはこのロリーポップを廃止して、すべて機械で合図を送っています。
青信号で飛び出したマッサに非はなく、機械の誤動作かと思われましたが、なんと、青信号を出していたのはクルーだったとのこと。ピットが混乱するときには、機械が誤作動することもあるので、クルーによる手作業に切り替えているそうです。
それまでトップだったマッサは、この間違った青信号のせいで、ホースをつけたままピットの端まで走ってしまい、最後尾になった上、危ない行為をした、ということでペナルティまで受けました。
ここで(私的に)びっくりしたのは、(ホースを抜くための)クルーがマッサの車に追いつくのに時間がかかっていたこと。チームメートのキミがすぐ後ろで作業を受けていたので、ある程度はしょうがないとしても、いつもは機敏なクルーがこんなに、もたもたしているように見えるなんてー、と思ってしまいました(笑)
このレースでは、ウィリアムズのニコが2位、そしてウィリアムズの日本人ドライバー、中島一貴もポイント獲得。ウィリアムズの調子も戻ってきたようで嬉しい限りです。ニコなんて、ペナルティ受けての2位ですからね。
そして今日、ウィリアムズは、2009年のドライバーラインアップを今年と変わりなく、レースドライバーにニコ・ロズベルグと中嶋一貴を起用することを発表しました。嬉しいですね。あとは、琢磨が出てきてくれれば!
ナイトレース。ヨーロッパで始まったF1、ヨーロッパ人が昼間に見ることができるように、アジアで開催されるレースはナイトレースにしよう、という計画の第一歩でした。
「勝手な事を!」と思ったこともあったけど、楽しめたレースでした。
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