'*★ ベッテルの初優勝 ★*'
イタリアGP(2008年9月14日F1第14戦)、なんとトロロッソのセバスチャン・ベッテルが優勝してしまいました。弱冠21歳で、これは歴代のF1優勝者の中でも史上最年少とのこと、すばらしいです。
とはいえ、21歳が史上最年少って不思議な感じ。どの分野でも「初」がどんどん若くなってるけど、まだF1では10代で優勝した人っていないってことですよね。
ちょっと前にアロンソが、そしてハミルトンが史上最年少なんたらかんたらって言われてたけど、それも20代前半のこと。やっぱりF1界って、かなり才能があっても、F1マシンに載れる政治力とか、なんかの力(マスコミとか世論とか)がないと、難しいんでしょうね。やっぱり政治力か。
ちなみにこの初優勝は、雨のおかげです。フェラーリのライコネンやマクラーレンのハミルトンなどが予選で、ちょっとのタイミングで苦戦したため、ベッテルがうまくポールポジションを獲得できたのです。とはいえ、ベッテルには以前から定評がありましたが。
ベッテルは、今年の序盤は5戦続けてリタイアした(ほとんどスタートの混乱で)のに、不思議と、評価はどんどん上がってたんですよね。そして7月には、早々に親チームのレッドブルへの移籍が決まって、レッドブルは資金も安定しているため、将来も約束されたようなものでした。
私などは「なぜベッテルばかりが?」と不思議がっていた口です。が、やはりキラリと光る速さは本物だったのですね。
あと、すごいことは、トロロッソというレッドブルのセカンドチームが優勝してしまったこと。セカンドチームなんて、絶対優勝できないと誰もが思ってますからね。こういうの見てると、F1界もまだまだチャンスってころがってるんだなぁ、と思わせてくれます。
さて、この前の日記で、「ベルギーGPのハミルトンのシケインカットがペナルティなんて変」などと書きましたが、他のドライバーのコメントを読んでたら、「やっぱり妥当か」と思わされました。シケインをカットして追い抜いてしまったあと、追い抜いてしまったドライバーに先に行かせて順位を戻したけど、その直後のオーバーテイク成功したハミルトン、シケインをカットして前のドライバーに近づいてなければ、あのタイミングでオーバーテイクはできなかった、という意見の方が賛成できます。
ちなみに先週、発表のルール改正では、「シケインカットで前のドライバーを追い抜いてしまった場合は、順位を戻したあと、次のコーナーまでオーバーテイクはできない」と明確になりました。このへんの早い対応はいいですよね。
とはいえ、この件では、マクラーレンは控訴していて、結論は今月中とのことなので、ハミルトンの件はどのような裁定がくだされるかわかりませんが。
今年はこれで、ヨーロッパラウンドは終了しました。あとはアウェイが4戦残っています。シンガポール、日本、中国、ブラジル。
特に2週間後のシンガポールは、市街地のナイトレースです。F1で夜のレースってこれが初めて。どんなことが待っているのでしょうか、楽しみです。
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