'*★ F1第13戦イタリアGP ★*'
2007年9月9日F1第13戦イタリアGP。
ふむ。2001年に初めてF1をみたとき、何に感動したかっていうと、追い越す車と、追い抜かされる車の美しさだったんですよね。極限の早さで、追い越す側は車一台分だけ開けて、ぴったり並んで、きれいに抜かす、そこにプロの仕事の美しさを見た、というか。追い抜きでクラッシュしたりさせるときのペナルティの厳しさに驚いたものです。
ルーキーのハミルトンって、速さはすごいけれども、そういう美しさを感じないんです。今回も追い越しで2回も接触してましたよね。なにかがっかりしました。
イタリアGPは、フェラーリがぶっちぎりで魅せてくれると思われてましたけど、残念でした。結局、マクラーレンが1位と2位、フェラーリのキミが3位にかろうじて入ったけど、マッサはリタイアしました。ここでフェラーリが勝ってくれれば、後半戦のポイント争いが面白くなったのですけどね。
こうなってくると、マクラーレン勢のチームメート争いが今後の見所です。3点リードのルーキー、ハミルトンか、昨年優勝したアロンソか。ここのところ、アロンソが意地をみせていて、すごい勢いでハミルトンとの差をつめてます。このあとどうなっていくことか。
とはいえ、次のスパはフェラーリに有利なコースなので、まだ捨てたものじゃないかも。
ただ、マクラーレンチーム全体には「ステップニーゲート」という大きな難問があります。今季、フェラーリから技術を盗んだというスパイ疑惑があり、これが本当なら、今年のポイント剥奪と、来年のマクラーレンの参戦が危ぶまれます。
この事件、7月に一度、落ち着いたと思われたのですが、新たな疑惑があがってきて、現在、マクラーレンに厳しい状況になってきています。9月13日の評議会で、なにかしら発表されると思われます。
レースと政治面、どちらも注目ですね。
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