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..*..*.. 2006 Apr 24, Mon ..*..*..

'*★ F1サンマリノGP終了 ★*'


1台1台のスピードが速いので、ただでさえ追い越しをできるところが少ないF1。特に今回のイモラは、追い抜きのできる場所が一カ所もないそうです。

でも、おもしろいんですよ。抜きどころがないとはいえ、ちょっとでもミスをしたら、たちどころに抜かれてしまうのもF1の楽しさ。そういう精神状態の中で62周を競い、一度もミスをしない2人。フェラーリのミハエルを追うルノーのアロンソ。(厳密にはアロンソは最後でちょっとミスしてしまったけどね。)

終わったあとのミハエルは、このコースはミスさえしなければ抜かれないので安心してたそうで、車やタイヤをいたわるために、わざとタイムを押さえたりもしていたと言っています。さすが王者ですね。

対するアロンソも、懸命にミスを誘おうとプッシュしたそうですが、ミハエルが動じなかった、と。そして、大きなミスをすることもなく、2位完走。この結果には満足しているそうです。

そんな中、残念なのは、スーパーアグリの井出有治。スタート直後に、ミッドランドのクリスチャン・アルバースとの交錯して、結果的にアルバースをコース外にはじき飛ばす形となってしまいました。(アルバースは何回転もした。)

一日あけて、特にヨーロッパのメディアの井出有治を酷評していました。

スーパーアグリチームの結成が発表されたのが昨年11月(決定は1月)、ドライバーの発表が今年の2月。スポンサーの関係で決まった井出有治はF1未経験。アグリの車が完成したのがF1開幕戦(3月)。彼は事前にまったくF1に乗ることができませんでした。

しかも、身体の大きい彼のシートを作る時間もなかったとか。そして、スーパーアグリは佐藤琢磨に照準を合わせているため、おそらく井出のことは二の次になっているのでしょう。

彼はこれまでも、タイムが遅い上(これはマシンのせい)、予選時には他のタイム計測しているドライバーの邪魔をした形になったりしましたが、最初は、無線もつながっていなかったそうです。(普通は無線でチームから「後ろからドライバーが来てる」などの情報を受けます)

今年の新人のウィリアムズのニコや、トロロッソのスピードなどは、去年1年間、同じコースをF1の前座(GP2)で走っています。また、F1へ上がるドライバーは、たいていサードドライバーなどを経験して、マシンやコースに慣れていく人が大半です。

そういった状況に文句も言わず、黙々と仕事をしてきた井出有治。3戦終わったあと「自分のドライビング技術を磨いて、できるだけ早く次のサーキットを覚えたい」と前向きに発言していました。今回(4戦目)の予選で琢磨とのタイム差が縮まって、やっと認められ始めた兆しがあったのですが。

井出有治交代説も出ているようです。けど、今のスーパーアグリに乗りたい経験豊富で安いドライバーなんているのかしら。このまま経験の浅い日本人に替えたって、井出有治と同じ目に合わせるだけでは?と思ってしまいます。(まぁ、候補者は上がってますが)

オーナーの鈴木亜久里氏は井出を起用し続けると言っていましたが、今回は「自分は彼を今後も起用したいけど、自分ひとりの意思では決められない」と言ったようです。

でも、関係者たちもこの状況はわかっていて、スーパーアグリのチーム・マネージャー、ダニエレ・オーデットは「井出に対してはフェアでなければならない。テストのチャンスも与えられなかったし、彼はサーキットもF1のことも知らないのだから」と、次戦で交代はしない、と言っています。

ただし、F1ではたった一回でも結果をだせば、周囲の見方なんてコロッと変わります。なので、このまま、負のスパイラルにはまらず、魅せる走りをしてもらいたいものです。本人も、2週間後のヨーロッパGP(ニュルブルクリング)へ気持ちを切り替えているそうです。

頑張れ!井出有治!!


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