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..*..*.. 2010 Nov 08, Mon ..*..*..

'*★ 2011年カリフォルニアの選挙 ★*'


米国では、2年ごとの11月の第一火曜日に選挙があります。今年は11月の2日でした。6月の選挙で、各党から代表が選ばれているので、事実上、民主党代表と共和党代表の戦いです。

カリフォルニアでは、州知事選と上院議員選(1名)、それから、マリファナの合法化しようとする住民投票(Prop19)に注目が集まりました。

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カリフォルニア州知事選の候補者は、民主党からジェリー・ブラウン(Jerry Brown)、共和党からメグ・ホイットマン(Meg Whitman)が出馬しました。

カリフォルニア上院議員選は、民主党からバーバラ・ボクサー(Barbara Boxer)、共和党からカーリー・フィオリーナ(Carly Fiorina)。

このうち、ホイットマンはeBayの元CEO、フィオリーナはHPの元CEOで、女性IT経営者です。注目を浴びている4人のうち3人が女性。

3ヶ月くらい前から、各テレビ局でコマーシャルが始まりましたが、今までと違って、お互い候補の痛烈な批判をしていてびっくりしました。

ホイットマン側は、ブラウンはオークランド市長や州知事をしていたけど、なにもよくなっていないことを強調していました。
ブラウン側は、ホイットマンがビザのないお手伝いさんを長年雇ってきたことや、十何年も選挙投票してない事実を挙げ、そんな人にまかせられる?なんて宣伝してました。

お手伝いさんの件についてはこのようなことがありました。ホイットマンは、(共和党なので)不法移民をに対して厳しい政策をとることを公約しています。ところが、ホイットマンが州知事選に出ることを決めたときに、長年、自宅で雇っていたメキシコ人系のお手伝いさんを"冷たく"解雇したそうです。先月になって、そのお手伝いさんが「何年も尽くしてきたのに、あなたのことは知らない、といきなり言われて、首になった」と、民主党の女性弁護士を伴って、涙の会見をしました。これ以降、ホイットマンは、スペイン系の票と女性票がとれなくなってしまたそうです。

フィオリーナは、HP社長時代にかなりのレイオフをして、工場をサンホゼから中国に移して生産性を高めたことがクローズアップされ、実際レイオフされた人などが宣伝に出ていました。

ボクサーは現職の上院議員ですが、とくに突っ込みどころはなかった模様。政策が景気向上につながらなかったことを責められていました。

上院議員選は、長いこと、フィオリーナ優勢が伝えられていましたが、選挙直前にフィオリーナが倒れて病院に入り、去年の乳がん手術が原因だと報道されあとの、世論調査で優劣が逆転し、余計に注目を浴びました。
結果、カリフォルニア州知事はジェリー・ブラウン(民主党)、カリフォルニア上院議員はバーバラ・ボクサー(民主党)に決まりました。 どちらも、政治家とビジネスウーマンの戦いとなりましたが、どちらも政治家に軍配があがりました。

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ちょっと注目だったところでは、現サンフランシスコ市長で民主党のギャバン・ニューソン(Gavin Newsom)。1967年生まれと若く、数年前には、任期中に不倫→離婚→再婚騒動を起こしたイケメンです。政治家としての人気も高く、州知事候補かと騒がれたのですが、今回は副州知事(Lieutenant Governor)に当選しました。

ということで、カリフォルニアでは主要なポストは民主党がとり、オバマ大統領支持者としては、ほっとしたというところでしょうか。

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他に、マリファナを合法化しようという州民投票(Prop19)に注目が集まりましたが、これは否決されました。パスしていれば、財政難に苦しむカリフォルニアの大きな収入源になるところだったそうです。また、財政難で警察官をレイオフする地域もあるのですが、マリファナが合法化してれば、マリファナを取り締まらなくてもよくなるため、警察官の負担も減るとは言われていました。

ですが、合法化するには、もっと議論が必要なのかもしれません。

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選挙前日に、サンフランシスコ・ジャイアンツがワールドシリーズで優勝しました。それせいで、選挙当日のテレビニュースでは、選挙の結果と同じくらいジャイアンツの優勝パレードに重点が置かれていて、カクっときました(笑)


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