「コンピュータ会社の大手、ディジタルイクイップメント(DEC)が、コンパックに吸収合併される。それに伴って、日本DECもコンパックコンピュータと合併する」 ...私は、日本DECには思い出があります。 4年まえまでの6年間、私は、クボタコンピュータという会社で秘書をしていました。 働きはじめて4、5年めくらいの頃、ときどき、仕事がとっても嫌になることがよくありました。秘書という仕事は好きだったし、たいてい「楽しい」という気持ちがあるのですが、それがなくなりかけていました。 そんなとき、ある日、仕事のアポイントメントをとるために、日本DECに電話しました。 相手方の秘書の、確か、梶さんと言ったかな、その人の張りのある声が、さわやかで、たった1、2分の会話だったのですが、とても晴れやかな気持ちになりました。 何度か電話のやりとりで彼女の声を聞いているうちに、私のやる気が戻って来た気がしました。 そして私は、昔読んだ秘書の本を読み直したり、彼女のように電話に出るときは一定のトーンで話せるようにしようと練習したりしているうちに、また仕事が楽しくなってきたような気がします。 当時、DECはいい会社だと言われていました。特に社風がいいと聞いていました。 その後、仕事を辞めて、コンピュータの勉強をはじめてから、ときどき、DECみたいな会社に入れるといいなぁなんて思ったりしました。 だから今回、DECが合併されると聞いたときは、ショックでした。「でも途中で解消になることはよくあるし...」などと思っていましたが、やっぱり、この合併で、DECの名前はなくなってしまうようです。 きのう、“日本DEC、「合併」控え記念アルバムを作成”という記事を見ました。 現社員と旧社員に募集した写真を集めてアルバムを作ったそうです。 「同社はこのアルバムを現社員、退職者へ配布中で『退職者のなかには連絡のつかない人もいるが、何とか全員に配布したい』(同社広報)とのこと」 なんか、いいなぁ〜(^^) やっぱり、DECって会社は最後まで期待を裏切らなかったと、嬉しくなってしまいました。 |
* 私の「暗い話」は、まだ始まりません(^^; |