留学日記’98

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5月14日(木) 快晴

留学に至るまで


そういう人は多いと思いますが、私は、何かをはじめるときに理由がたったひとつということはあまりありません。あれこれ考えていろんなことを思い出して偶然みたいなことが重なって、やっと実現(実行に移す)します。

留学理由を聞かれても、ひとことで言うのはわりと難しいです。それで、これからときどき、思い出したら細切れにして載せていきたいと思います(^^)

自己紹介でも書いているようにはじめて「留学したい」と口にしたのは中学生のときです。でも今回の留学は、夢と言うよりは、具体的な理由が別にいくつかあります。

私は22歳で就職してOLになりました。仕事がどういうものかということは全くわかりませんでしたが、当時は、一日も早く自分でお金を稼いでみたい、という気持ちでした。

私は仕事が好きでした。月曜から金曜まで会社に行って、土日は思いっきり遊ぶ、というサイクルは私に合っているし、事務(秘書)の仕事は自分のやり方ひとつで、やりやすくなったりやりにくくなったりするので、そういうバランスをとりながらの仕事は面白いと感じていました。

25歳になったころ、「こういう生活は自分に向いている、一生働きたい」と思いました。

と同時に不安もありました。「今の仕事は楽しい、でも私の仕事はある程度以上のことは期待されていない」

そして、私と同じくらいの英会話力だった男の友達が、会社から海外に研修に行かせてもらっていたり、1年めには同じような仕事をしていた男性がどんどん次の、挑戦できる仕事をもらっている.....

やる気のあるOLにとっては、女性を活用しない社会の体質は越えられない壁です。けれども同時に、「これをやらせてください」と言えるだけのものがなにもないことは私の問題です。

それで考えた結果、私には英文科を卒業したから英語に力を入れようと思い、その年1年間月曜日から金曜日まで毎日、四谷にある日米会話学院というところに通い、英語の勉強をすることにしました。

が、これは失敗に終わりました。と言うのは、通っているという満足感で、宿題などもやらなかったせいか、全く伸びなかったのです。

どれほど伸びなかったかというと(^^;、始める前に受けた試験と、1年間を終えたあとに受けた試験の得点がほとんど同じだったんです。

ここでふつうなら、自分に能力がないとあきらめるのかもしれませんが、私は、自分に合ったやり方を見極める能力が私にはなかったんだと結論づけました。(これが楽天的と言われる原因でしょうか?(^^;)

そして、だんだん英語を習得できる最後の手段は留学しかないと思うようになりました。

でも、そんなにすぐに、留学に手を出そうとは考えませんでした。実際、ひとり暮らしをしてみようとしたり(しなかったけど(^^;)、趣味の方に力を入れてみたり.....

こういう道のりを経たからこそ、留学への思い入れが人一倍強くなったのかもしれません。






* ホームページのお引っ越しを今週中にします。引っ越した際には、表紙からリンクします。たまにしかいらっしゃらない方は、ときどきのぞいて確認してくださいね(^^)




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