留学日記’98

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5月8日(金) 雨

留学準備(3):業者の利用


* 留学斡旋業者を利用しない(私の場合)


まず留学を決心してから雑誌や本などを読みまくって、やらなければならない一通りの知識を頭に入れました。このときに、留学斡旋業者があることを知りました。

そしてまず3ヶ月間、とにかくトーフル(Toeflアメリカの大学生になる外国人を試すテスト)の勉強をしました。

自分の目標スコアがとれた時点で、業者に頼むかどうか迷い、頼まないことにしたわけです。その後も最終目的のスコアを出すまで勉強するつもりでした。が、できませんでした。

それは下記に示すとおり、留学準備にかける時間があまりに多くなってしまったからです。

何をしたかということはここには書き切れないほどたくさんあります。周りに何でも相談する人(業者の人)がいないわけですから、すべてひとりで調べて、ひとりで決めて、ひとりでやりました。

学校の選択をしてから、40校の大学への資料請求は、文の書き方からなにからすべて調べました。

そして資料が届くとそのすべてに目を通します。そしてわからないときには再び、学校へ質問の手紙を出します。

こういったことは、働いて疲れて帰ってくる平日にはなかなかできません。ですから週末にまとめてやるのですが、たとえば資料の見方などはよくわからないので、1日に5校くらいしか読めません。

これに加えて、母校の先生に推薦状をお願いしたり(下書きは自分でする)、大学の在籍時代の成績表をとりに行くなど、土曜日にしかできないこともたくさんありました。

学校を絞ってからは、それぞれの学校に提出するためのエッセイを書いたり、それに添付する説明書きひとつに半日かかったりしました。

書類を提出するための費用はドルなので、銀行や郵便局でチェックをつくったりもします。

合間には、知り合いの知り合いなどに留学経験者がいるとなると、お願いしてお話をうかがいに行きました。こういうことは相手の都合に合わせるので、自分の思い通りには進みません。

なんども自分の目的を考え直すために自問自答したり、きちんと人に説明できるように答えを用意したりしました。(精神的にはこれが一番つらかったです)

こういうことで約半年、毎週末をつぶしたため、その冬、大好きなスキーには一度も行けませんでした。

前述のトーフルの勉強と並行してするつもりだったのですが、それどころではなく、自分のための勉強は全くできませんでした。(ひとつには仕事が忙しかったこともありますが)



* 業者を利用した(知人の場合)


彼女も留学に関しては、私と同じくらいの知識しかありませんでした。

けれども彼女の場合は、その一切を留学斡旋業者にまかせたのです。

もちろん高いお金を払っていますが、そのときの斡旋業者の言葉は、「とにかくトーフルの勉強をしてください」です。

彼女が勉強している間に、彼女の希望に合わせて、担当者がどんどん大学を絞り込んでいきます。それに対して、彼女は新たな希望を言うだけです。

担当者が次に何をするのかをすべて教えてくれます。前例があるので、エッセイの書き方、自己アピールのしかたなどもアドバイスしてくれます。行く先の治安や、注意しなくてはならないことなど、すべて彼女の質問には答えてくれるわけです。

一番のメリットは、担当者と話すことで、自分が何をしたいのかを再確認することができることなのではないかと私は思いました。

とにかく彼女が考えなければならなかったことは、トーフルのスコアをあげること。

そして見事、語学学校に通わずに大学院への直接の受け入れが決まりました。



繰り返しますが、私が留学専門の業者を利用しなかった理由は、留学業者を信用できない、などという理由からでは全くなく、別の理由です。

金銭面から言うと、私は業者にこそお金をかけていませんが、語学学校に8ヶ月通っています。業者に支払う金額と、語学学校へ支払う金額を比べるのなら、語学学校は倍以上です。

ただし私にとって、語学学校時代はあとの方向を決める上でも大切で、その後の勉強に追われる日々を考えると、唯一の楽しかった思い出でもありましたが(^^)

業者を利用するしないは個人の自由です。でも主に学生さんからいただくメールに、業者を信用していない人が多いことに驚かされています。

もしもあなたが、業者に頼むかどうかで迷っているのなら、まずは留学斡旋業者をリストアップして調べてみることを進めます。

そして、私のように自分ですべてをすると決めたのなら、それは、ときには調べても調べても収穫はなくストレスのたまることであるということを自覚しておいてください。





近いうちに、ホームページのお引っ越しをします。今週末か来週末あたりを予定していますが、引っ越した際には、表紙からリンクします。たまにしかいらっしゃらない方は、ときどきのぞいて確認してくださいね(^^)




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