留学日記’98

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4月23日(木) 雨

留学準備(2):滞在方法


留学生の滞在方法は、主に4とおりあると思います。

寮生活−−アメリカ人、外国人、日本人を含めて、ともだちをつくる機会が多い。反面、うるさかったり、お誘いが多かったりでペースがくずれやすい。

アパート−−いわゆるひとり暮らしなのである意味では快適。自分のペースで勉強にも集中できる。お金がかかる。

シェアハウス−−台所、シャワーなどをシェア。寮生活に似ているが、必ずひとり一部屋あるので、寮ほど人間関係は密着しない。運が悪いとうるさい。値段はアパートよりは安い。

ホームステイ−−アメリカ人家庭の生活を見ることができる。いい家庭にあたれば楽しいが、はずれると悲惨。金額は寮生活とほぼ一緒。学校が斡旋してくれる場合はあるが、自力でも探せる。

簡単に特徴を書いてみましたが、実際、ひとことでは言えません。ほんとうに場所によってまったく違うんです。

だから、受け入れが決まったら、積極的に学校側に問い合わせるのが一番いいと思います。(私もそうしました。)

さて、私の場合、寮生活は2ヶ月だけで、すぐ出ました。理由は、渡米前から日本人、アメリカ人を含めて学生には全く興味がなかったからです。

これは、考えてみれば、年が違う(当時29歳)ということだけではないような気がします。私はもともと全国的なファンクラブを作っている関係もあって、つきあう年齢幅はかなり広いんです。50代の人とも心を開いて話すし、10代の子と何時間も話すこともあります。

でも、学生のともだちと言うのはほとんどいないんですね。おそらく学生は、いろんなものに興味が向いていて、人と長くつきあおうという意識がうすいからだと思います。(あ、それを責めてるわけじゃないですよーー。それはそれで前向きですよね。私がそういう人たちに興味がないだけです(^^))

話がそれましたが、私と同じような考えの人は、一刻も早く寮を出る方向で考えた方がいいと思います。ただし寮を出ると、ともだちはつくりにくくなります。それを覚悟の上で、地域社会に密着した生活をするのは、ある意味で楽しいと思います。

日本人同志の関係を心配している人もいるかもしれませんが、留学生活に関して言えば、どおってことないですね。悪印象さえ与えなければ、学校でときどき話す程度で平和は保てます。(他の国の留学生の中には、あるパーティに参加しなかったからと言って、誰も口を聞いてくれなくなった、というのもあるようですが。)

けれども、留学理由の中に、自分を変えたくてとか、真のともだちをつくりたい自分を見つめ直したいというようなものある人は、多少嫌な目にあっても寮生活を続けてみた方がいいかもしれません。人間関係というのは、どこまで行っても切れるものではありません。自分自身もわからないうちに、快適さを求めて外へでても、結局は何も見えないのではないかしら。

私が寮を出るとき、私の部屋によく遊びに来ていた中国人の女の子(20歳)の言葉は印象的です。「私にはまだ、本当のともだちがいない。寮にいれば人と知り合う機会も多いし、自分のペースを守る訓練もできる。ルームメイトとやっていくことは簡単ではないもの。だから私は寮をでない。だけど、ケイコがうらやましいなぁ。」

ちなみにホームスティをすると、人と知り合う機会はもっと減るようです。私の知る限りでははずれの人が多いようです。ホームスティをするなら、長い期間を考えないで、最初から1、2ヶ月の契約にしておくといいかもしれません

.....そうして、私は寮を出たために、いろいろなことが待ち受けていたわけですが、その様子はここにまとめてあります。








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