留学日記’98

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1月6日(火) 曇り & 霧(←夜の運転がこわかった(^^;)

スクールバス


ベビーシッターをしているのでよく子どもを学校まで迎えに行きます。ここはほとんどの子供たちは学校まで歩いていくには遠すぎて、車でのお迎えやスクールバスは必須です。

親が迎えに行く場合、子どもたちはその日の朝にそのことを書いたメモを先生に提出します。私はエミリーがピアノのレッスンと乗馬に行く時、ディビッドとジャスティンが空手に行く時には迎えに行くことになっています。

お迎えに行って気がついたのですが、迎えに来るのはお母さんとは限りません。実際、子どもを待っているお父さんとお母さんの割合はほぼ一緒です。大きなお父さんが小さな赤ちゃんを抱いて小学生の子どもを待っている風景は、ここではめずらしくありません(^^)

でも、だいたいの子どもはスクールバスを利用します。ここのスクールバスは黄色でとても目立ちます。子供たちは自分が乗るバスの番号を覚えていて、授業が終わると一列に並んでバスに乗り込み、全員が乗り込んだところでバスが出発します。

バスはとっても大きいのですが、運転手はほとんど女性です。トラックやタクシーの運転手はほとんど男性しか見たことがなかったので、最初は不思議な感じでした。でも考えてみれば、荷物の積み下ろしをすることもなく、知らない人を乗せることもないスクールバスなら男性でも女性でも構わないですよね。

私は働いていた頃、アメリカの提携先の会社の社長や重役を社員がファーストネームで呼んでいたり、ここの大学に来てからも学生が教授をファーストネームで呼んでいるのを見てきました。でも私の迎えに行く小学校では、子どもたちは先生やバスのドライバーには必ずMr. Mrs. Missを使って呼びかけるようにしつけられています。この子どもたちが、どこであのくだけたアメリカ人になるのか、興味深いものです(^^;

さて、学校が終わる午後3時頃、道はスクールバスでいっぱいになります。アメリカは州によって法律が違いますが、ニューヨーク州の場合、車はスクールバスを抜かしてはいけません。スクールバスはのろのろ運転でところどころで子どもを降ろすために止まるので、バスの後ろについてしまうとなかなか進めず、車の長い列ができてしまったりします。

バスが子どもを降ろすために止まった時には、対向車線にいる車も止まらなくてはなりません。バスが止まると、内側からSTOPマークが出て、車は強制的に止まらされます。子どもが横切って帰る場合があるからです。

ところが私は、これをきちんと知りませんでした。最初の頃は日本から書き換えた国際免許を使っていたせいだと思います。いつもバスを抜かしたり、バスが対向車線で止まりかけている時にそのまま進んでしまうと、クラクションを鳴らされてしまいました。

先日、新聞で読んだのですが、スクールバスにはいろんな決まりがあるそうです。ちょっとしたルールができたり変ったりするので、バスのドライバーはしょっちゅうそういう会合に出なくてはならないそうです。例えば降ろす場所に親が迎えに来ていなければ子どもを降ろさないことにするとか、その逆にしたり、バスの順路を変更したり。そして“ルールが変り過ぎる”ということも問題になって、そのことについて話し合ったこともあるそうです(^^;

私はクラクションを鳴らされるたびに、「これくらいいいじゃない」と思ったりしましたが、考えてみると、たったひとりの子どもがいなくなったって問題だし、やっぱり慎重にしすぎるくらいの方がいいのでしょうね。

その後、スクールバスを見ると緊張して運転しています(^^)。







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