留学日記’97

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12月25日(木) 曇り

クリスマス


今日はクリスマス(^^)。ところが私は体調は悪くないのに、声が全くでなくなってしまいました。喉が痛くて声が出ない(;o;)。

家主のダグが今回も私とハウスメートのジャッキーを招待してくれました。先月の感謝祭と3月のイースターにも招待してくれています。ダグと娘のケィティ、離婚した奥さんのペニー、ダグのお兄さんのダンと息子のマイク。いつものメンバーです。

今日のお料理はすべてペニーが作ってくれました。彼女は今日のために夕べ教会にいかないで準備してくれたそうです。(クリスチャンはクリスマスイブには教会へいきます。)チキンミートボールラザニアホワイトクリームとほうれん草のラザニア。クリスマスは感謝祭のように、”この料理を食べる”という決まりはないので、去年は七面鳥がでたけど今年はでませんでした。

日本ではクリスマスケーキが主流ですよね。最初の年に「日本もクリスマスを祝う」と言ったらびっくりされて、「何をするのか?」と聞かれたのだけど私にはわからず(^^;、「誰もがすることと言えばケーキを食べることかな。」となかば、冗談で言ったですが、誰にも通じませんでした(^^;。と言うのは、こちらにはクリスマスケーキというものは存在せず、強いてあげればクリスマスクッキーになるからです。

クリスマスクッキーは、クッキーの上に雪だるまやクリスマスツリーがアイシングで描かれていたり、家の形をしたクッキーをつくるセットがあってそれぞれが家庭でつくります。ケィティが去年作ったものは、20X20X20(cm)くらいの、本当にお菓子の家のようでした(^^)。キャンディやマシュマロで窓を形作ったり家の前にはチョコレートのツリーがあったりと、とてもかわいい(^^)。

さて、こちらでクリスマスにだけ有名になるものってご存知ですか?それは、Tickle Me, Elmo(“くすぐりエルモ”として日本でも売られているそうです)と言って、セサミストリートに出てくるぬいぐるみです。 エルモのお腹を押すとエルモが笑い出す、という日本でいうお正月の笑い人形みたいなものです。これがクリスマスプレゼントとして爆発的な人気で、普通30ドル(3000円)くらいで買えるのに、クリスマス直前には売り切れてしまい、新聞広告で”高値で売ります”という案内がでるくらい。

お昼すぎから始まったクリスマスランチでは、ダグがクリスマスの歴史を話してくれたり、それぞれが席について会食しながらおしゃべりします。私はしゃべれないので、ずっとひそひそ声で話していましたが(^^;、おかしかったのは、皆がつられて小さい声になったことです(^^;。

さて、こちらでは当日集まることのできない人たちからクリスマスまでにプレゼントを送りあいます。もらった時点では開けずに、ツリーの下にラッピングをしたまま25日の朝まで置いておきます。主に、その家に子ども宛てにおじいちゃんやおばあちゃんから送られてくるようです。そして25日にプレゼントを開けます。

私は最初の年は誰からももらいませんでしたが、2年めからベビーシッター先や日本から送っていただくことがあり、でも、去年までは25日まで開けないということを知らずにその場で開けていました。今年はちゃんと覚えていて、机の下にスペースを作っていただいたプレゼントを置いておきました。

クリスマスランチが終わり、ジャッキーが「プレゼントを開けよう」と言って自分へ送られたプレゼントを持ってきました。彼女は小学校で先生のアシスタントをしているので、子どもや同僚の先生からたくさんもらっているのです。私は彼女に "French Kiss" というビデオを、彼女は私に誕生石のピアスをくれました(^^)。

そうそう、クリスマスカードは24日以前に着くように送ります。もらったカードは、机の上や壁などに立てかけます。私も今年は31通用意して、試験の合間に少しずつ書いて全部送り終わっていました。でも、クリスマスに間に合いそうにない場合は、"Merry Christmas" と書かずに、"Season's Greeting"(季節のご挨拶)と書けば遅れてしまってもおかしくありません。

でもクリスチャンでない家庭では、それほど盛大にはやりません。そういう家庭にクリスマスカードを送る場合は "Season's Greeting" にした方がいいかもしれません。だけど、クリスチャンでなくても行事としてクリスマスを祝う家はたくさんあるので、"Merry Christmas" と書いても特に失礼ということはないようです。

私も留学前は、アメリカの家庭には必ずクリスマスカードを送っていましたが、ある時クリスチャンでないアメリカ人の先生に「日本人の生徒からは、クリスマスカードがよく届くけどどうしてだろう」と言われました。つまり、クリスチャンでない人はクリスマスカードを出すことはあまりないようです。だから、あきらかに日本のクリスチャンでない生徒からクリスマスカードだけはちゃんと届く、ということが不思議に感じられたようです。「それは私たちが年賀状を交換する習慣があるから、外国へはクリスマスカードが習慣のような気になっているのだと思う」と言ったら納得していました。

こちらは、日本のようにクリスマスが終わったら飾りをすぐしまうという習慣がないので、2月すぎの暖かくなるまで家々が飾り付けを残すことはしょっちゅうです。実際、冬の寒い間中ずっとクリスマスの飾りを残して置いてくれると、夜、疲れて家に帰ったりする時などとても心が暖まります。ですからクリスマスカードもあわててしまうことはなく、かなり長いこと飾っています。(ただし、切り取ったもみの木は、水をやり続けるのはたいへんなので1週間か2週間後には捨ててしまいます。)



。。。そうやってクリスマスの一日も終わりが近づき、夜は、ジャッキーと映画を見に行きました。それにしてもこういう日に声が出ないのはつらい(^^;。まるで16歳で声をとられたリトルマーメイド のアリエルの気分でした、、、なんて言ったらなぐられそう(^^;。。。








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