留学日記’97

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12月22日(月) 曇り

日本からのお客様


ある日、電話がありました。マーク(Mark)という人で「今度、日本人を招くパーティがあるのだけど手伝ってくれないか」と言われました。私は面白そうなのでOKしました。

マークは学校の先生で、このパーティのホスト(進行を進める人)なのですが、詳しいことは知らないそうです。「日本から8人、それにアメリカ人が何人かくる」と事前に言われたのはそれだけです。私も詳しく追求はしませんでした。

ところが当日行ってみるとびっくり。上記のマークの言葉で、私はせいぜい20人くらいだと思っていました。ところが少なく見ても100人以上(一説には200人(^^;)来ているのです。このパーティはPotluck dinner Party と言って、それぞれが作った食べ物を一品ずつもってくるパーティなのですが、見る見る間に次々と食べ物が並べられていきます。

マークに聞いてみると、日本のある町(O町)とニューパルツが姉妹提携を考えていて、O町の役場の人8人を招待したそうです。彼らはニューパルツを視察し、その日(9月30日)は3日め、ニューパルツの人たちが彼らを歓迎するパーティだそうです。町の人たちが歌や踊りを彼らに披露します。新聞の片隅にこのパーティの案内を載せたそうで、何人くらいくるかは検討がつかなかったらしいのですが、意外にもそんなに多くの人が来てくださったそうです。

驚いている私にマークは「ステージに上がって自分の言ったことをマイクを通して通訳してくれればいい」といとも簡単にいいます。私は「できそうにない、もしやるなら何をしゃべるのかあらかじめメモをくれ」と言ったのですが「大丈夫、難しいことは言わないから」と言われ、断りきれなくなりました。

通訳は悲惨なものでした(;o;)。例えばマークが3つくらい文を並べると、一番最初に何を言ったのかがわからなくなってしまうのです。あとで知り合いの本物の通訳の方に聞いたのですが、前もって原稿がないのなら必ずメモをとるべきだったそうです。そして一番最後にしゃべった言葉から訳していくべきだったそうです。でなければ私がマークがしゃべるのをどんどんさえぎって訳していくべきだったそうです。

最も情けなかったのは高校生の合唱の時で、歌が始まる前に歌の説明をするのですが、私はanthem(国家)という言葉の意味がわからず、聞き返すとcountry musicと言うので(おそらく our を聞き落としました)、「地方の音楽です」と言うと、なんとあの有名な国家ではないですか、穴があったら入りたい気分でした。

恥をかいている私にはかまわず(^^;、パーティは進み最後はダンスになりました。私はそれまで上がっていて(小心者(;o;))できなかった食事をしていると、たくさんの人が帰りがけに声をかけてくれました。”O町が私たちの町を選んでくれるといいわ”と言いながら帰っていく人もいます。考えてみれば小さな新聞の記事一枚でこれだけの人が集まってくれるというのは、それだけ日本との提携に感心が深かったのか、町の人が暖かいのか、、、どちらにしても嬉しいことです(^^)。

最後のダンスでは「日本の町役場のおじさま方が参加するかなぁ、、」と危ぶんでいたのですが、子どもにひっぱられてどんどん輪に入っていき、皆さん楽しそうでした(^^)。私もひっぱられて一緒になって踊っていました(^^;。

そのあとはわきあいあいと楽しくパーティはお開きになりました。その後、提携の話がどうなったのかはまだ聞いていません。







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