日記’98

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6月17日(水) 快晴

大陸横断・2日目


1998年6月2日(火)

コース: ルート80

通った州: オハイオ州、インディアナ州、イリノイ州、アイオワ州

走った距離: 630.7マイル(1009キロ)

料金所: 7ドル50セント(インディアナ州)、4ドル15セント(イリノイ州)、30セント(イリノイ州)

ガス代: 39.16ドル(5090円)

宿泊先: Williamburg, Iowa(アイオワ州)−−Days Inn

宿泊料金: 34.20ドル(4446円)
(1ドル=130円, 1マイル=1.6キロ)

朝の9時に出発...と思ったらなんと、カメラの電池が切れています。

ガソリンを入れたお店で電池を探していたら、周りの人が売っている場所を教えてくれました。それでまずは電池を買って、9時半に新たに出発です。

ペンシルバニア州は森林だったし、オハイオ州インディアナ州イリノイ州のあたりも周りには木が生い茂っています。

これは私の住んでいたニューヨーク州とそんなに変わりません。その証拠に、道端には跳ねられたシカあらいぐまが横たわっています。

窓には虫がぶつかってくるので、ガソリンスタンドでは、ガスを入れるのと同時に窓を拭くのも忘れられません。もちろん、自分で拭きます。

窓をふいていると、向こう側でガスを入れていたカップルに「どこまでいくの?」と聞かれました。「カリフォルニアです」と答えると、おおげさに驚いて、"Good luck!!"と言ってくれました。

きのうの夕方くらいから運転にもすっかり慣れ、窓から見える景色を写真に撮れるようになりました。

と言っても、ひとりなのでカメラの穴をのぞくことはできずに、腕を固定してまっすぐ横に伸ばして、シャッターを切ります。何枚うまくとれているかなぁ。。

ともだちのレザから2時間おきに休むように言われていたんだけど、全然疲れないので4時間おきで十分なことに気がつきました。

お気に入りの音楽と、見慣れた(ように感じる)景色で、楽しい(^^)

インディアナ州イリノイ州にはそれぞれ料金所があって、その州の入り口と出口で止まらされました。

しばらくしたら、渋滞に入りました。シカゴが近くなったのです。

ここはいろんな道が交差しているので、気をつけないとルート80からはずれてしまいます。トラックがたくさんいるので、標識がうまく見えないこともあります。だけど、なんとか間違えずに走ることができました。

都市をぬけると山が全くなくなりました。一面きれいな平野です。信じられないほどまっすぐ平らです。

気持ちよく走っていたら、なんと車のガスがほとんどなくなっているのにずっと気がつきませんでした。祈るような気持ちで、ガソリンスタンドを探しました。大丈夫でした(^^)。

制限時速は65マイル(105キロ)。私は70マイル(110キロ)におさえるよう心がけていましたが、ときどき、ハンドルをとられます。そういうときには75マイル(120キロ)以上出ているので、スピードを落とします。そういうことの繰り返し。

夕方6時くらいからトラックが減って景色をゆったりと見渡せるようになって、窓を開けた風が気持ちよく、温度もちょうどよくなりました。

私が「大草原の小さな家」が好きなのを知っているでしょう?アイオワ州にもひとつ記念館があるんです。景色が、写真集で見ていたものにそっくりで、まるで物語の一部のようでした。

遠くの方に家があって、木が何本かあって、ちょっと丈の高い草が生い茂って...

グランドマ・モーゼス(モーゼスおばさん)という画家を知っていますか?60歳を過ぎてから絵を描き始めた人で、ニューヨーク州の田舎を舞台にした風景画なんだけど、車から見える景色が、どうもこの人の描いたものに似ていました。

あんな感じの風景がずっと続くのです...

草の匂いと落ちかけた日が気持ちよくて、7時が近くなっても車を止める気はおきません。

「でも自分で決めたんだから、もう今日は終わらせなくちゃ」と思いつつ、「もう少しもう少し...」と思っているうちに7時が来てしまいました。

そのとき、ふと気がつきました。

「そうだ、時差がある!!」

イリノイ州とアイオワ州には1時間の時差があります。だから朝、出発するときに合わせた時計では7時でも、イリノイ州ではまだ6時なのです。嬉しくなって、あと1時間運転することができました。

きのうのホテルにはうんざりしていたので、今日は、Days Inn

入り口では男の子が花を植えかえていて、「ハロー」と言ってくれました。まさに「大草原の小さな家」の風景...そういう気がしました(^^)

受付けにはいると前の男の人がフロントで何か話しています。私はソファに座っていたら、なんと眠ってしまいました。

たぶん5分くらいで、"Miss..." と呼ばれて、無事チェックイン。

とてもきれいで、気持ちのいいホテルでした。荷物を入れるのに両手がふさがっていると、さっきの男の子が立ち上ってドアを開けてくれました。

さて、インターネット...つながるかな、と試してみたら、大丈夫そう。早速、私のプロバイダ、スプリントに一番近くのアクセスポイントを教えてもらおうと電話してみると...

なんとエリアコード(市街局番)が違うじゃないですか。これではお金がかかってしまいます。「違う違う、その番号じゃなくて...」と、こっちのエリアコードを言うと、

「アイオワには1つしかアクセスポイントがありません」

呆然として、"Thanks" と言うと、"No problem"(どういたしまして) と言って電話を切りました。

「これは problem じゃないかーーー!!!」という私の気持ちは声にならず、夜空を飛んでいました(^^;








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