アメリカ人に日本のバレンタイン・デーの話をすると驚かれることが3つあります。 ひとつめは、日本にもバレンタイン・デーがあること。 ふたつめは、女性から男性にチョコレートやプレゼントをあげること。たいてい、「どうして?」と不思議そうな顔をされます。 日本のことを少し知っている人は「あぁ、やっぱり」と納得して「日本は男性の力が強いんでしょう?」みたいに言われます。日本の”男尊女卑”はかなり有名なようです。(←野蛮人みたいで恥ずかしいけどね(^^;) 「昔は女性から告白できなかったでしょう?2月14日だけは女性から告白していい日、という伝統が残っているんだと思う」と説明しようとするとき、私はつい、「告白できなかった」に"couldn't"という言葉を使ってしまうので、あからさまに怪訝な顔をされたります。 事実はよく知りませんが、私は大昔は世界中がそうで、1年に1度というのはロマンチックだと言いたいのですが、その前に"Why?"と強く聞かれてしまいます。最終的には納得してくれますが。 さて、3つめは義理チョコです。 私は働いていたころ、毎年50個から100個を社内で配っていたのですが、これを話すとみんなに驚かれます。 考えてみれば、合計で1万円以上かけて、紙袋にいっぱいで周りに迷惑がかかるので、当日は普段より早めの電車に乗るなどというのは不思議と言えばっ不思議ですよね(^^; この話をすると、最初はかわいそうと言われます。「どうして日本は女性ばっかり、、、」と。 ここで、「だけどね、」と言って、3月14日のホワイトデーの話をします。(アメリカにはありません) 「本命チョコはもちろん、義理チョコも値段も量も倍になって返ってくるから、紙袋を用意してその日に備える」 「本当は、クッキーかキャンディをもらうんだけど、できるだけ『私はチョコが好き』と宣伝しておくとチョコレートをたくさんもらえる」 「年配の方のほうが、いいものを返してくれる」 「下っぱ(と言っては失礼ですが(^^;)には、同僚と割り勘でまとめてあげるから、さらに安くできる」 「ときには、ブランドもの(香水とかペン)で返してくれる」 と言うと、みんな、だんだんうらやましげな目になってきます。 そこでついでに 「1人でも忘れたりしたら失礼だから、義理チョコの選抜には神経をとがらせる」 「それぞれの部署へあげるときの値段のバランスを考えるのもたいへん」 「全員に配るわけじゃないから、渡すタイミングも重要」 「支店や工場の人には当日受け取れるように、前日に忘れないで社内便にのせなくちゃいけない」 「。。。だから、これに楽しめるようになるまでに2、3年はかかるわね」 と、日本社会のしくみも説明すると、アメリカ人うやらましそうな、面倒くさそうな、なんとも言えない複雑な顔をするのでおかしいです(^^)。 ---------- おととい、スーパーで買い物していたら、どこかのお父さんが「スキー教室に行ってる子どもと同じ服装をしてる!」と私のスパッツと厚いジャケットを見て言いました(^^;。 私が「同じ恰好なんて嬉しい」と言うと、大笑いしていました。帰りがけに"Happy Valentine!" と言って、チョコレートを一箱くれました。ラッキー(^^)v |
* American Jokesは予定どおり、昨日(日曜日)更新しました(^^) |