留学日記’97

[留学日記検索]

11月15日(土) 雪 & 晴れ & 曇り

10月の映画


こっちで見て、面白かった映画、話題になった映画を時々載せていこうと思っています。10月に見た映画のお勧めは、Seven Years In TibetIn & OutDevil's Advocate(^^)。


・ Seven Years In Tibet(Jean-Jacques Annaud 監督) --------------------

ブラッド・ピット(Brad Pitt)主演。オーストラリアに住むヘンリッチの趣味は山登り。と言うより本格的な登山家。妊娠中の奥さんが止めるのも聞かずにチベットの山(ヒマラヤ)に登りますが、中国政府との問題で捕まってしまいます。獄中によせられた奥さんからの手紙は離婚届。結局先行きも暗く、脱走をはかります。そしてピーター(David Thewlis)と逃げた先が中国の宗教村。そこの人たちは最初戸惑いますが、彼を迎える決定をします。そこでの生活をつづった映画です。これはHeinrich Harrerの実話だそうです。

Dalai Lamaは10代前半の少年ですが、この村の長のようなもので、自分の役割を知っています。ヘンリッチは、彼の英語の家庭教師となります。年齢も立場も違うけど、二人は友達になります。

この村からは暖かいものが流れてきてほっとさせてくれます。途中、中国の役人がこの村を訪問し、 Dalai Lama と話をします。彼は心をこめて歓迎をしめすのですが、その役人の帰りがけにもらした言葉は、"Religion is poison.(宗教は毒だ)"。最終的には中国政府が介入してきて村はつぶれるのだと思います。実際、中国政府はこの映画に抗議したそうです。

村との交流の他にもう一つの見所は、二人の友情。二人とも別々の理由で孤独で、それで惹かれあう友情が素敵です。最後に二人は離れなくてはならなくなるのですが、少年が「あなたは僕のお父さんではないから、僕を守る義務はありません」と言う場面はぐっときました。


・ In & Out (Frank Oz 監督) --------------------

ケビン・クライン(Kevin Kline)主演。ハワードは、結婚をひかえたインディアナ州の田舎の高校の先生。昔教えた生徒(Matt Dillon)はハリウッドスターになり、アカデミー賞をとります。その受賞場面で「自分の高校時代の先生だったハワードはゲイだ」とさりげなく言うので町は大騒ぎ。実際、事実無根なのですが、話は大きくなっていきます。

これはコメディですが、結構シリアスです(^^;。ハワードは記者のピーター(Tom Selleck)に追求されても否定しているのですが、結婚式当日に自分が本当にゲイだと気が付き(^^;、結婚式が取りやめになる場面で、花嫁のエミリー(Joan Cusack)が取り乱すシーンは笑えないものが。。。(^^;。30代半ばであんな目に合ったら、、と思わず自分と重ね合わせてしまいました(^^;。

ケビン・クラインは、知る人ぞ知る(^^;"Dave"や"French Kiss"に出演していて私のお気に入りの俳優さんです。もう一人、マット・ディロン!彼は私の青春時代(^^;のスターです。私が高校時代にはまった映画アウトサイダーや、ランブルフィッシュ、テックスの主演俳優です。彼はずっと映画に現われなかったので、なつかしくて涙がでそう(^^;でした。役どころもいい。ますますかっこよくなっていました(*^^*)。私の世代の人にはお勧めです(^^)。


・Devil’s Advocate (Taylor Hackford 監督) --------------------

アル・パチーノ(Al Pacino)キアヌ・リーブズ(Keanu Reeves)。ケビン・ロミックス(キアヌ・リーブズ)はフロリダ(の方)に住む弁護士。彼は法廷で負けたことはありません。ある日、ジョン・ミルトン(アル・パチーノ)からその手腕を買われて、ニューヨークへ誘われ、彼の会社の弁護士となります。

ニューヨークでの生活は順調そのもの。美しい奥さんと幸せな生活が始まりますが、ニューヨークの活気と魅力には勝てません。彼の生活の破綻は奥さんの見る幻想から始まります。彼女は故郷に帰りたがるのですが、もちろん順調な彼は昔の生活に戻る気はありません。そこから少しずつ彼の破滅が始まっていきます。

これから見る人のためにあまり説明してはいけないでしょうね。ミステリーでもなく、サスペンスでもなく、きちんと理由があって、ストーリーがあって、ビジュアル的にもきれいで、私の好きなタイプの映画です。アル・パチーノ扮するミルトンの"Vanity is my favorite."という言葉も。

ただ、うっかりしていると面白さを見過ごしてしまうかも。特に最後の終わり方は、たとえばオーメン1の最後で、子どものダミアンが振り向く意味に気がつかないと面白さが半減することに匹敵します(^^;。

たとえ、これがつまらないストーリーでも、配役だけでも見る価値はあります(きっぱり(^^))。アル・パチーノはカリスマ的な魅力があり、思わずうっとりします。キアヌ・リーブズはかっこいいし、奥さん役もかわいくてきれい。魅せてくれる場面がたくさんあります。

ところで、私はこの世で一番かっこいい男性は、ジョン・ローン(ラスト・エンペラー)だと思っているのですが、最近全然出て来ないので知らない人が増えています。だから今度から、キアヌ・リーブズって言おうかな(^^;


----------

。。。今日は、焼きりんご(baked apples)を作りました。外は雪が積もっています。こちらはいよいよ冬の到来です。







[前の日記] [留学日記検索] [次の日記]




[ホーム]