留学日記’97

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11月12日(水) 晴れ

選挙(97.11.4)


11月の第2火曜日はelection day(選挙の日)で小、中学校はお休みになります。今年は11月4日、先週の火曜日でした。

大統領(president)、州知事(governer)、市長(mayor)や町の役員(Town Board)の任期は4年(または2年)ごとに、選挙は2年ごとにあり、すべての入れ替えが一斉に行われるわけではなく、場所によって違ってきます。

ニューヨーク近辺の大きな目玉はニューヨーク市(マンハッタン)ジュリアーニ市長の再選でしょう。ジュリアーニ市長はとても人気があり、誰もが再選されると信じて疑いませんでした。ジュリアーニ氏が市長になってから、犯罪がどんどん減っているのが大きな人気の要因でしょう。マンハッタンは今では、犯罪率のトップ20にも入っていません。彼は、警察(NYPD-New York Police Department)の強化をはかり、小さな犯罪、例えば恐喝とか、軽い麻薬などは犯罪とは呼ばなかったのですが、そういうものを犯罪として取り扱う法律を作って取り締まりを計ったのです。彼は共和党です。

私の住むニューパルツのことを説明する前に少し、について説明します。日本では町と村は、規模によって呼び方が違うだけですよね。でも、アメリカの場合は、町の中に村があります。つまりニューパルツというはニューパルツ全体(Town of New Paltz)を差し、というのはその中心地(Village of New Paltz)となります。私は、中心地に住んでいるので、ニューパルツという村に住んでいることになります。そして、村と町は別々に機能します。例えば、警察(Police)は町が管理しているとか、消防団はそれぞれが管理している、というように。

さて、今年のニューパルツは町の選挙でした。町(Town)の一番上の人 Supervisor of the Board (役員長かな?) と、その役員(Board member)の選挙でした。特に大きな動きはなく、共和党のZimatという人が再選されました。ちなみに村(Village)の一番上の人は、mayer(村長)と呼びます。

ニューヨークの州知事選(Governer)は2年前に行われたので今年はありません。当時はコモ氏がパタキ氏に負けました。このパタキ州知事は(莫大な)ニューヨーク州の借金を返すとうたって当選したのですが、ふたを開けてみたら教育費を大幅に削減、私の学校は州立大学なので、その被害をもろに受けて授業料はあがるし、奨学金(私は関係ありませんが(^^;)も大幅に削減されました。マンハッタンの美術館なども予算削減の被害を受けました。知識人はコモ氏が(多少の借金に目をつぶっても)守り続けてきたニューヨークの芸術と教育を一気に壊されたと嘆いています。当時、パタキ氏は借金を返すとは言ったものの、どこから返すかは選挙前には全く触れなかったのです。

今回の選挙で、このあたりで他に注目されていたのは、ニュージャージーの州知事選です。激戦でした。結局、女性で共和党のクリスティン・ホイットマンという人が47%対46%というぎりぎりのところで勝ちました。

それからバージニアの州知事選。やはり共和党のアレンという人がやはり接戦で勝ったようです。

このようにクリントン大統領は民主党ですが、地方レベルでは共和党が強い力を持ちはじめたようです。これが何を意味するのかは、私にはよくわかりません(^^;。

投票率は低いようです。大統領選挙の投票率も下がっています。日本もアメリカも同じですね。残念なことです。(と言っておきましょう(^^;、、、私も日本にいた頃、スキーとかで投票に行けないことがよくありましたから(^^;)

選挙は火曜日と決まっているので学校はお休みになり、子どもたちは大喜びです。投票日を日曜日にすれば投票率があがるのではないかとも言われているのですが、日本の例を見る限りでは特に変わらないのではないかと私は感じます。

このようにして選挙は過ぎていきましたが、考えてみると、投票を促すスピーカーなどの呼びかけは全くありませんでした。あちこちに看板は立ちましたが、それきりでした。もちろん私には投票権はないので、私はオブザーバーでした。

日本では何か報道されたのかな?







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