..*..*.. 2004年8月22日(日) 晴れ ..*..*.. 郵便物を受け取るとき、手紙の場合は問題がないのですが、小包(荷物)を送ってもらうときは、平日は夫も私も職場にいるため、家は留守になります。荷物が届くと、アパートか郵便局が預かってくれるのですが、その際の「預かりました」の紙がきちんと来ないことがよくあって、また、郵便局が預かっている場合は、便局へとりに行く時間がなかなかとれなため、受け取りが大幅に遅れてしまったり、ひどいときにはなくなってしまうこともあります。 それで、荷物(小包)を送ってもらうときには、私も夫も、できるだけ会社宛に送ってもらうようにしています。いろいろ試したのですが、これが一番早くて安全な方法だと思っています。 が、その会社へ宛ててもらったはずの荷物が来ない!それが、今回の経緯です。ばかばかしいほどのやりとりのすべてを書いてみます。ちょっと長いです。 7月14日(水) 日本からのEMSの荷物が私の会社に到着したはず 7月16日(金) 私の手元に来ないことに気がつく 7月19日(月) 会社の配達室の人は受け取っていないと言うので、Webでチェック(日本の場合はここで調べられます)。どうも間違えて届けられ、受け取った人もそのことに気がつかないでサインしたらしい。 そこで、Webで調べて一番近くの郵便局に電話しました。すると、「それなら○○へ電話してくれ」と言われ、電話をかけるとまた「○○へ電話してくれ」と言われ、やっと本当に間違えた配達局の電話番号をもらうことができました。この時点で、何が起こったかを詳しく2回も説明しています。が、めげずにその配達局に電話しました。 私「郵便物が間違えて配達されたようなのですが。(EMSのID番号とともに、こっちの住所、Webで見て受け取っらしい人の名前(V. Hxxx)と受け取った場所の郵便番号を伝える。細かくきちんと説明したつもり)」 配達局「ちょっと待ってください」--かなり待たされる 配達局「ちゃんと届いていますよ」 私「ほんとですか?でも、私は受け取っていないのですが」 配達局「あなたの住所を教えてください」 私「(さっき伝えたのに、と思いつつ)伝える」 配達局「受け取った先と住所が違いますよ」 私「だから、間違い配達じゃないかと思うのですけど。」 配達局「ちょっと待ってください」--かなり待たされる 配達局「V. Hxxxという人が受け取っています」 私「それは、わかってます。さっき言いました。そんな人はうちの会社にいないんです」 配達局「本当にいませんか?」 私「いません。きちんと確認しました。さっきから言ってるように、間違って配達されたんですよ。」 配達局「ちょっと待ってください」--かなり待たされる 配達局「申し訳ありません。間違い配達です」 私「そうだと思います。回収して配達しなおしてもらえませんか?」 配達局「上司に相談して、こっちから電話します」 相手が間違いを認めるまでに、ゆうに30分、同じ説明を全部で3回しました。このあとWebをもう一度見てみると、受け取りのサインをFaxで送ってくれるサービスがあると書いてあったので、Faxを取り寄せることにしました。 結局、その日、配達局から電話は来ませんでした。 夕方に届いたそのFaxには、受け取りは「V.Hxxx」、受け取った住所は「650 Central Express Way」と書いてありました。この住所をWebで調べると、そこは、Hitachi(日立)でした。 7月20日(火) 午前中も郵便局からは電話はこなかったので、直接、取りに行ければと思い、日立に電話してみました。代表番号にかけたのですが、「V. Hxxxという人はいません」と言われました。おそらく、日立の配達室の人は外注で、社員ではないのでしょう。この時点では、郵便局が回収してくれる方が早いと思って、そのまま電話を切りました。 何度か話し中で、午後2時すぎに、やっとつながりました。 私「昨日電話したKeikoですが、私の荷物がどうなってるか知りたいのですが」 配達局「昨日は誰と話しましたか?」 私「名前は聞かなかったけど、あなただと思いますよ」 配達局「私でした」 私「お名前は?」 配達局「ヤンパです」 私「受け取った人の名前と住所はわかってますね?」 ヤンパ「えぇ、V. Hxxxで、650 Central Expresswayです」 私「で、荷物はいつ回収してくれますか?」 ヤンパ「いえ、今日から調査(Investigation)をはじめるんです」 私「調査?何の調査が必要なのでしょう?」 ヤンパ「上司に相談してみないとわかりません」 私「わかりました、相談してください。私はこのまま待ってます」 ヤンパ「わかりました」--かなり待たされる ヤンパ「上司はトイレに行っていて戻ってきません。戻ってきたら電話します」 私「わかりました。私から電話するときは、あなた宛に電話すればいいんですね?」 ヤンパ「私じゃなくても、誰でもわかるように同僚に話しておきます」 私「じゃあ、お願いします」 でも、夕方5時半になっても電話が来なかったので、また電話しました。 私「私の荷物がどうなってるか知りたいのですが」 ヤンパ「上司に聞いてきます」---かなり待たされる 上司「(いきなり、すごく丁寧に)あなたの気持ちはよくわかります、でもがまんしてください」 私「私は私の荷物がいつ受け取れるか知りたいだけです」 上司「わかります、でも、こっちは調査しないと。待ってもらえますか?」 私「だから、何の調査なのか知りたいんです。受け取った人の住所も名前もわかってるのに、これ以上何を調べるのでしょう?」 上司「え!!??名前も住所もわかっている!!!???教えてください!!!」 私「受け取った人は V. Hxxxで、住所は650 Central Expressway です。会社は日立です」 上司「ありがとうございます!!今日はもう遅いので、明日の朝、回収してそちらに届けます」 私「ヤンパは住所も名前も知ってるはずですが」 上司「...」 私「とにかくよろしくお願いします。あなたのお名前は?」 上司「リチャードです」 会社の人たちに話すと「もう出てこないよ」とか、「もし、これで出てきたらすごい!アメリカで間違い配達されて受け取った最初の人になれるかも(笑)」などと言われました。 日本では「名前も住所もわかってるのにどうしてそんなに時間がかかるのか」と首をかしげながらも、調査請求を出してくれたそうです。 7月21日(水) 次の日、会社の配達ルームに行ってみましたが、届いていませんでした。配達ルームの人は「まだあきらめてないのか」と驚いていました。私が日立の話をすると、「じゃあ電話で聞いてみてあげる」と言ってくれたので電話番号と名前を渡しました。が、やはりダメでした。 この調子だとなかなか進まないので、これからは午前と午後、毎日電話をかけることにしました。で、午前11時くらいに電話してみました。今度は女の人がでました。 私「私の間違って配達された荷物が今日、届くと言われましたがまだ届きません。どうなってるのか知りたいのですが」 女の人「担当はだれですか?」 私「ヤンパです」 女の人「じゃあ、ヤンパが来るまで待ってください」 私「いえ、ヤンパは昨日、自分じゃなくても大丈夫だから誰にでも聞いてくれ、と言っていましたので、あなたが調べてください」 女の人「私はよくわかりません」 私「だから調べるんじゃないですか?」 女の人「それじゃあ、あなたの住所と名前をお願いします」 私「(住所と名前とIDと今までの経緯を告げ)、リチャードが今日届けると言っているので、どうなってるかを調べてください」 女の人「ちょっと待ってください」--かなり待たされる 女の人「受け取った人はV. Hxxxという人です」 私「(また同じことが繰り返されるのかと思ったら頭にきたので、声をあげて)それは、私がさっき説明したでしょう?私が知りたいのは、今現在、どうなっているかです!!調べてください!!」 女の人「ちょっと待ってください」 ---とこのまま、1時間半、待たされました。私は15分くらい待ったところで、受話器を机の上に置いて、誰かでたらすぐにとれるように耳をすましながら、仕事をしていました。何度かしゃべってみると、誰も答えませんが切られてはいません。 でもランチの時間になってしまったので、こっちからまた電話しようと思って一度切りました。すぐにかけ直すと話し中です。そしてなんと、午後の5時過ぎまで話し中が続いたのです。 電話で怒ってしまったのは、私の「負け」でした。怒る相手は、話のわかる人にしなくては、、、。 さて、1時間ごとに電話し続け、5時過ぎにつながりました。出たのはヤンパでした。 私「ヤンパ、同僚に話しておくって言ってたでしょ?今朝、出た女の人は1時間以上、私を待たせたよ」 ヤンパ「すみません、話すの忘れてました」 私「うぅ、とにかく、私の荷物がどうなってるか知りたいんだけど」 ヤンパ「上司に聞いてみます」 リチャード「昨日、指示を出したから、今日、回収したはず。どうしてそっちにいっていないのかわからないけど、回収は終わっているはずです」 私「ほんとですか。どうして今日、私に荷物が届かなかったのかわかりますか?」 リチャード「回収車が5時にならないと帰ってこないので、はっきりとはわかりません」 私「今、5時20分ですよ」 リチャード「ほんとだ、でも、まだ戻ってこないんですよ。明日にはそちらに届くと思いますから待っててもらえますか?」 私「わかりました」 7月22日(木) やっぱり届きません。午前中はミーティングがあったので、午後にまた電話しました。またヤンパです。 私「ヤンパ?私の荷物はまだ届かないんだけど」 ヤンパ「上司にきいてみます」 上司「お電話かわりました」 私「私の間違って配達された荷物がいつ、届くか知りたいのですが。先週の水曜日にV. Hxxxと言う人が受け取りましたが、それは間違った住所に配達されたんです」 上司「先週の水曜日?それを今日、気がついたの?」 私「もちろん違います。月曜日からずっとそちらに電話し続けてますよ。ぜんぜん進展しないので聞いてるんです」 上司「誰と話しましたか?」 私「ヤンパです」 上司「ヤンパ?知らないなぁ」 私「ヤンパですよ、ヤンパ。今、電話を変わってくれた人です」 上司「(ちょっとたって)あぁ、わかった」 私「そのあと、リチャードが出て、リチャードは今日、、、」 上司「リチャード?リチャードと話してるの?わかった、今から調べてみますよ」 私「お願いします。このまま待ってますので」 上司「いやいや、時間がかかると悪いので、こちらから電話しますよ」 私「(電話番号と名前を告げる)お名前は?」 上司「アンディです」 このまま、かかってくるはずないと思っていたら、15分後にアンディから電話がありました。 アンディ「今、調べたんだけど、コンピュータ上では、もうそちらに届いているはずです」 私「え?届いてるんですか?私は受け取っていませんが、ということは、会社の誰かが受け取ったということですよね?」 アンディ「詳しいことはわかりませんが、コンピュータ上では、あなたが受け取った、となってますよ」 私「わかりました。うちの配達室に聞いてきます。ありがとうございます(Thank you.)」 アンディ「You are very welcome.」 ということで、配達室に行ってみました。が、配達室のアーウィンが一緒に探してくれたのですが見つかりません。「今日の荷物にはなかったと思う」というではないですか。 もちろん、アンディに電話しました。 私「会社中探しましたが、ありませんでした」 アンディ「(びっくりすることもなく)OK、もう一度調べてみるよ」 それきり、電話はきませんでした。 7月23日(金) もうこれではダメだ、やっぱりなくなってるんだ、と思いました。私にできることは、日立のV. Hxxxに直接会ってみることだと思いました。できるだけのことをして見つからないのなら、あきらめもつくし。 郵便局の人の口から「なくなりました」と聞くまでは、電話はかけ続けるゾ、というかたく決心もしました。 午前中はミーティングがあったので、午後に会社を休んで行って来よう!と思っていました。 11時頃、会社の配達質のアーウィンが「恵子、これ、待ってた?」と、荷物を届けてくれたではないですか!!びっくりしてチェックすると、まさに、まさにそれでした。 荷物はあけられてることもなく、汚れることもなく、いつもの通りに届きました。 会社の人たちも、みんな本当にびっくりしていました。私もしばらくぼうぜんとしていました。 すぐにリチャードに電話しました。 私「荷物が届きました。ありがとうございました!」 リチャード「(とても丁寧に)本当に申し訳ありませんでした。本来なら月曜日に再配達しなくてはならなかったのに、こんなに遅くなってしまいました。」 私「あなたが動いてくれて、本当に助かりました。アンディにもよろしくお伝えください。ヤンパにも見つかったと言っておいてください。(小声で)気にしてないと思いますが」 リチャード「今後、もしなにかがあったら、直接、私に電話してください」 私「わかりました、ありがとうございます」 ということで、無事に解決しました。
あとで聞いたのですが、こういうときに最初から「上司を出してくれ」と言うと、絶対に変わってくれないそうです。 ところで日本の配達局の人は「申し訳ないから、直接私に電話して謝りたい」と言ってくれたそうです。まったく悪くないのに、です。日本の配達局の人の爪の垢を、こっちの配達局員(ヤンパ)に飲ませてあげたいです。 |