..*..*.. 2003年10月5日(日) 晴れ ..*..*.. 今年もインディアナポリスに行ってきました! F1熱は冷めることなく、今年も全戦、見ています。 F1については、去年も簡単な説明を書きましたが、わりと好評で、F1を見るきっかけになったと言ってくださった方もいるので、今年も少し書いてみたいと思います。
また、お金のかかる競技であるため、1年分の資金がなくつぶれてしまうコンストラクタ(チーム)もあります。去年のアロウズ、一昨年のプロストなどです。そして、資金の十分あるチームは、どんどん開発費用をかけるため、ますます早くなり、強いチームと弱いチームの差ができすぎてしまい、結果、「F1がおもしろくなくなった」と言われるようになってしまうそうです。 そのため、FIA(国際自動車連盟)は、レギュレーション(ルール)を今年、かなり変えました。F1ってあっと驚くようなレギュレーションの変更を平気でするという歴史があるそうです。伝統的な競技のわりには、大胆な変更を短期間で決めてしまい、それもおもしろいところかもしれませんね。今年のレギュレーションの変更の目的は、1)強すぎるチームを作らない、2)各チームの資金を極力抑える、だそうです。
+++予選方法の大幅な変更。去年までは、土曜日の決められた1時間の中で、ひとり何回でもアタックして、1周の一番早いタイムをだした順に、決勝(グランプリ)の順番が決まっていました。今年はアタックはひとり1度きりとなりました。予選の予選が金曜日に行われ、土曜日の予選の順番が決まります。そして、金曜のタイムの遅い順に土曜日の予選のアタックをします。 この変更のおかげで、強い人ばかりがポールポジションをとるとは限らないようになりました。たった1度のアタックなので、一度でも失敗をするともう順位は下がってしまいます。また、"運"が大きく左右します。例えば、予選の途中に雨が降ってきた場合、出走順番は変えられないので、優れたドライバーでも、雨のために遅いタイムになります。こういうやり方に、得意不得意なドライバーも出ます。 +++グランプリのガソリンの量は、予選のアタックの前に決めなくてはならない。ということは、予選のためだけにガソリンを少なくして車を軽くし、早くすることができません。これは予選のためだけの車を作ることができないようにするためです。開発資金を減らすためです。 このルールの下では、土曜の予選が早かったドライバーは、ガソリンの量が少なかった可能性があります。軽いガソリン量でスタートするということは、ガソリン供給のためのピットストップも早くなります。いろんな作戦が前日から予想できるようになります。 また、昨年まではグランプリでのピットストップは1回か2回が普通だったのですが、今年は2回か3回が通常になりました。 +++金曜日の朝に走ることのできるチームをあらかじめ決め、そのチームは年間のテスト日数が20日以内に制限される。1回のテストに莫大な費用がかかります。1年間のテストの日にちが決まっていれば開発費を抑えることができます。日曜日のグランプリの直前の金曜の朝に走る車は、その分、グランプリ用のテストが直前ででき、最終的な車のセットアップに役立てることができます。
+ドライバーズポイントが1位から8位まで与えられるようになった--去年までは、1位(10点)、2位(6点)、3位(4点)、4位(3点)、5位(2点)、6位(1点)でしたが、今年から、1位(10点)、2位(8点)、3位(6点)、4位(5点)、5位(4点)、6位(3点)、7位(2点)、8位(1点)--この変更のおかげで、早くに得点差ができすぎずに済みます。 実際、この得点変更のおかげで、今年6回優勝しているミハエル・シューマッハは、まだ優勝が決まっていません。1位と2位の得点差が2点しかないからです。でも、7位8位まで得点が入るので、見る側としてはおもしろくなったと思っています。 以上が大きなレギュレーションの変更点です。 この変更のおかげで、私は、去年までは土曜日の予選の結果だけチェックしていたのですが、今年は金曜日の予選から注目するようになりました。また、去年のインディアナポリスでのF1観戦は土曜日と日曜日だけにしたのですが、今年、私たちは、金曜、土曜、日曜と見ることにしました。 |