かいこ博士


10月26日(火) 晴れ


今日は、昔話です。思い出しました(^^)

私は幼稚園の年少のころ、「かいこ博士」と呼ばれていました。蚕(かいこ)は、繭(まゆ)をつくる青虫っていうか、白い虫のことね。

なぜ「かいこ博士」かというと、もちろん、「かいこ」に詳しいからです。何回脱皮する、繭をつくるときはどうなる、どんな桑を好むか、とか、たぶん、図鑑を呼んだり、教えてもらったりしたのだろうけど、幼稚園生にしてはよく知っていたのです。

「かいこ」は繭をつくるときになると、透明になってきて桑を食べなくなるので、繭が作りやすいようにダンボールの厚紙で2,3センチくらいにくぎった箱に移してやります。そうすると、繭がつくりやすくなります。

そのときに先生が、オスはこっちの箱、メスはこっちの箱、って移してたんだけど、それを見分けるのが私の役目で、たしか細長いとか太ってるとか、模様の形で判断したのだろうと思うのだけど、いつもあたっていたのです。他の幼稚園生に比べて、きちんと見分けることができました。繭からでてきて蛾になれば、オスとメスの見分けは誰にでもつくので、私の見分けがあたってたかどうかがわかって、それで私は「かいこ博士」と呼ばれるようになったのです(^^;

(ちなみに繭の形でも見分けはできます。)

「かいこ」が両手で桑の葉を持って食べるところのかわいいこと(^^)。耳をすませるとサクサクと食べ進む音がします。

そんなある日、「かいこ博士」だった私はいつものように桑の形などをアドバイスしていると(^^;、先生に呼ばれました。

「恵子ちゃん、こんな風になっちゃったんだけど、これはどうすればいいのか知ってる?」

それは生まれてきたばかりの蛾のオスとメスの交尾でした。おしりとおしりがくっついていました。が、当時の私には、それが何を意味するのかわかりません。でも、「かいこ博士」と呼ばれていた手前、「わかりません」とは言えませんでした(^^;

そこで、あてずっぽうで、「この2匹は病気かもしれない!早く引き離さないと命が危ない」と言ってしまい、先生は慌ててお箸を使って2匹を引き離しました。誰も文句は言わず、私はその後もずっと「かいこ博士」でした。

.....と、ここまでを最近になって思い出し、周りの人に話してみました。みんなの話題の的になったのは、私のかいこについての詳しさ、ではもちろんなく(^^;、「なぜ、幼稚園の先生が交尾を知らなかったのか」です。そして私は、知らなかったとは言え、なんてかわいそうなことをしていたのか(^^;、もし、自分が同じことをされたらどんな気持ちがするか(^^;(←でも、そんなこと考えられないよね(^^;).....かいこさん、本当にごめんなさいねm(_ _)m


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今日は会社で、ハロウィンのための、ジャックオーランタン(っていうんだっけ?オレンジのかぼちゃをくりぬいて、ランタンにするやつ)を作りました。ニューヨークでベビーシッターをやっていたころ、子供たちが作るのを手伝ったりして、一度は自分で作ってみたいと思っていて、そのチャンスがきたわけです(^^)

私は子供たちを手伝ったのを思い出して、すごく難しかったのを覚えているので、目と口をくりぬくだけのシンプルなものを作ったのですが、周りの人のを見てびっくり。大人のつくるのって、ほんとに凝ってるのね(^^;

明日も更新します(^^)








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