チャット


9月29日(水) 晴れ


私、スギ花粉ならぬ、秋の花粉症で、鼻がむずむずして、夕べは眠れなくて困りました。

それで、すごく久しぶりにチャットをしようと思いました。こっちの朝の7時まで起きていれば日本はテレホ。でも、7時が限界で眠くなり、ほとんど誰にも会えませんでした。

...私がチャットにはまったのは、インターネットを始めて3ヶ月、アメリカに来て2年半が過ぎた頃です。あの年のクリスマスとお正月、ホームページを開く前のこと。日本への帰国の目途もたたず、気の合う友達もできなくて、キツイ勉強がやっと終わった冬休みのこと。

久しぶりにできた日本人同士の感覚が楽しくて、みんなともすぐ仲良くなりました。1日10時間以上のチャットを2週間近く続けていました。(ベビーシッターのお母さんたちは「恵子になにかあったんじゃないか」と思うほど、電話がつながらなかったそうです。)

そして、お正月が終わる頃、私は不思議にやる気が出て来て、休み明けの試験勉強に身が入ってパスし、ホームページも見よう見まねで立ちあげてみました。とても単純なことだけど、自分の前途は明るいような気持ちになりました。

それから、このホームページを見てメールをくれる人が出て来て、メールでやりとりをしたりするうちに自分の方向も見えてきました。その夏、日本に帰ってオフ会もしました。

カリフォルニアにわたり、以前よりつらいひとりぼっちの状態が続いて、ビザの関係で日本へ帰ることもできなかった私の、唯一の楽しみは週末の午前中のチャットでした。

こちらに越して来て、なかなかネットにつなげなくて、久しぶりに遊びに行ったチャットで、何事もなかったようにただ、私が遊びに行ったことを喜んでくれた人たち。涙が出るほど嬉しかった。

ある日私が、「ネットの中と今の現実がすべて逆になればいい。私はネットの中で暮らしたい」と言ったら、友人が「そんな考え方はおかしい、もうネットを離れなさい、それはネット中毒だ」と言いました。

きっと、私は寂しかったんだと思います。ううん、私だけじゃない。ある時、「ネットに集まる人はみんな寂しがりやだよね」と言ったら、「そのとおり!」という答えが返ってきました。だからネットでの発言は気をつけなくちゃいけない、ネット上で敵をつくっちゃいけない、そういうことを話していたときだったと思います。

それがネット中毒でも構わない。








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