「アリー・マクベイル」


8月17日(火) 晴れ


日本でも「アリー My Love」として放映されているそうですが、こちらでも2年半くらい前から毎週やっている人気番組です。久しぶりに見ました。

30代の女性弁護士アリーを中心に繰り広げられる日常生活を描いたものです。お笑いではないんだけど笑わせてくれる場面があったり、法廷の場面があったり、胸のキュンとなる場面があったりと盛りだくさん。

アリーは弁護士として活躍、一見、順調なように見えるけど、恋愛面ではうまくいかないことが多く、どうしようもないのにひっかかったり、なかなか魅力的で人気もあるのにまわりの男性には満足してなくて沸沸としているような女性。彼女はなんでも一生懸命に取り組むけど裏目にでてしまうことが多く、どこか笑わせてくれます。

その背景は、アリーは弁護士の勉強中に、恋人に別れをつげられ、その恋人は彼女の友人と恋に落ちてふたりは結婚、晴れて弁護士になった職場が、その元恋人のカップルと同じところ、という設定になっています。

これは、面白おかしく描かれているけど、かなりキツイ境遇ですよね。アリーがつらいのはもちろん、元恋人もその奥さんも悩んでいるわけですから。

私がたまたま見たのは、アリーがその元恋人とキスをしてしまい、彼は悩んだ末、奥さんに打ち明ける。そして奥さんが苦しむ、というストーリー。

それを打ち明けられてからの奥さんのつらさ、アリーが長い長い言い訳をしたあと、奥さんが「悪いけど出て行って」と言い、アリーが「最後に一つだけ、本当に本当にごめんなさい」と言う場面は胸がしめつけられる思いです。

そのあとはずっと歌だけが流れる中、奥さんはひとりで涙を流す、だんなさんは後ろから苦しそうに話しかける、そしてアリーは黙って街を歩く、道で賭けに誘われ、最初は勝たされてその後どんどん負けていく、でも楽しそうに笑っている、ルームメートが彼女を見つけてひっぱっていく、彼女はなにか叫ぶ...

見ていたら涙が出てきてしまいました。私自身が30代で独身だから、こういう場面は身にしみます。顔では笑っていても、自分を納得させたつもりでも、どこか納得しきれないものがあるから。泣くほどの出来事じゃない、だから笑うしかない、そしてむちゃくちゃなことをしてしまう、そういうときってありませんか?

見終わったあと、やりきれないせつなさだけが流れていました。








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