思いっきり「泣く」ってことはいいこと。誰かがそう言った。 自分の心の中にあるものをすべて吐き出すことは大切なこと。泣きたいだけ泣けばいい...って。 だけど、私は、そんなの甘いと思う。 思いっきり「泣く」ってことは、そんなに曖昧なものじゃない。 「泣く」ということは、「自分がひとりぼっちだ」ということを、はっきりと認識すること。誰も助けてくれる人はいないということを、自分自身にきちんと理解させること。 思いっきり泣いたあと、そのことに気がつけばいい。 だって、24時間泣き続けることはできないのだから。 そして、自分を助けられるのは自分だけ、あともどりはできないってことに気がついたら、ほんの少しだけ休憩する。 それからまた、自分の信じた方に進むだけ。 ときどきこぼれる涙は、そういうことを思い出させてくれる"おまけ"だって思えばいい。 きっといつか、むくわれるから。 それから、自分をとりまく、やさしい人たちを忘れちゃ行けない。 |