ここでの生活は、ニューパルツの頃の静かな留学生活に比べると全然違う。 何が違うのか、ずっとよくわからなかったんだけど、単純なことでした。それは、人との接触量かな。 人とコミュニケーションをとるっていうことは、自分の思っていることが伝わらないはがゆさ、否定されるかもしれない不安、相手を傷つけるかもしれない自分の冷たい言葉、そういうものが常についてまわるものね。 そうしてまた、自分でも気がつかなかったコンプレックスや、不安も浮き上がってくる。 でも、逃げる方が簡単で、受け入れる方が難しいのよね、きっと。 私はずっと、自分と相反するものをシャットアウトしてきた。その方が楽だった。 だけど、それじゃあいけないって、今は思う。 |