オーナー・ダグラス (96.2)

&ティファニーと私


今週から「週末日記」を始めることにしましたが、ここでこれからよく出てくると思われる人、私の家のオーナーのダグラス(ダグ)を紹介します。

ダグはドイツ系のアメリカ人ですが、ドイツ語はしゃべれません。若い頃、軍隊にいたことがあり、その時の事故で耳が少し悪くなったそうで、いつも大きい声でしゃべります。貸し部屋は私を含めて3人に貸していますが、アメリカ人の学生には「とんでもないのがいるから」と貸したがらず、住人は留学生か、アメリカ人でも働いている人です。(確かに私と台湾人のキティがいる限り、キッチンはいつもきれい(^-^))

ダグはおしゃべりが好きで、私にもよくしゃべりかけてくれます。留学生にも慣れているため、ゆっくりとわかりやすくしゃべってくれます。私とダグの共通点は世界史が好きなこと。私はヨーロッパ史が好きなので、しゃべりはじめると止まりません。でもダグの方が私よりも細かく知っていて、年代などもはっきり覚えていていろいろと教えてくれます。

だから、私がわからないことを質問すると、嬉しそうに説明してくれます。アメリカの政治のこともよく知っていて、アメリカのことで私の知りたいことはほとんどダグが教えてくれます。一度、ダグのお兄さんのドンが来て、法律の話になったとき、「わからなくなってきたからダグに聞いてみよう、ダグは何でも知っているから」と、二人で聞きに行ったこともあります。

本当はダグは、小学校の先生になりたかったのです。私の家の近くにはIBMの本社があるのですが、ダグが資格をとった直後にIBMが従業員を大量解雇したため、人々がこのあたりから去り学校もなくなりました。ニューヨークの法律では、教職は資格をとってから5年(?正確には忘れました)以内にその職に就かないと、資格がなくなります。その後もダグはずっと口を探していたのですが、とうとう見つからず、去年(96年)の春に資格も失ってしまいました。でも娘のケィティを転校させたくないからここにいることに決めた、と話してくれました。

娘のケィティは15歳になったばかり。奥さんとは離婚していますが、今でもお互い行き来をしていて、クリスマスには一緒に祝っていました。ケィティも定期的にお母さんの家に遊びに行きます。両親が離婚している家庭は、私の知っている限りどこも、週末に子どもが行ったり来たりしているようです。

ダグと私と一緒に写っている女の子、ティファニーもそういう子どもの一人。お母さんのリサは私の隣の住人で、私より4つ年下。20歳の時にティファニーを産んでその後離婚しました。ティファニーはよく私の部屋をノックして、私はお箸の使い方や、折り紙を教えてあげました。リサはパン屋さんで働いていて「お金ができたらティファニーをディズニーワールドに連れて行く」とはりきっていたのですが、身体が悪く、去年の夏、私のいない間に急に引っ越してしまいました。今では連絡先もわかりません。その3日前にはティファニーが、「一番親しい友達に」とおそろいのネックレスを私にくれたのですが。。。



=オーナー・ダグとティファニーと私(96.2)=

これから私のホームページの中にもよくダグが登場することと思います。ダグは今、インターネットに夢中です。「仕事も探せる」と喜んでいます。ケィティも「チャットは一番面白い機能だ」といつもパソコンの前に座り、ダグに「宿題は?」とよく言われてます。どこも変わりませんね(^-^)。アメリカ人やアメリカ人の日常生活で面白い質問があったら私までどうぞ。(^-^)






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