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'*★ チェロキーの事故のこと(1) ★*'


..*..*.. 2003年2月16日(日) 晴れ ..*..*..


3年前の11月、愛車のチェロキーを事故で無くしました。そのときのことは、思い出したくもなかったので、日記にもほとんど書いたことはありませんでした。

その1年後に別のことでの保険会社(All State)の対応があまりよくなかったので、保険会社を変えようとしたら、事故を起こすと3年間はほとんどの保険会社も受け入れてくれないということで、保険会社の変更ができませんでした。そして、3年過ぎた先々月、やっと変更することができました。

事故を起こしたのが1999年の11月7日、その3年後の2002年の11月7日に今の保険に入ることができました。それで、チェロキーの事故のことを思い出したので、書き留めておきたいと思います。

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私はそれまで、車を運転して気分転換することがよくありました。ニューヨークの田舎に留学中には、自分で30分コースと1時間コースを決めていて、その日の気分によってドライブしていました。カリフォルニアに来てからも、用もなく車を運転して、気分転換することがよくありました。

1999年の11月7日、それは雨の日でした。たしか、ここから南へ1時間のモントレーの方面へ行ってぐるっと回って帰って来ようと思っていました。そうでなければ、西へ1時間のハーフムーンベイへ行くか、このあたりを2時間くらいぐるぐる回るか、だいたいこのどれかです。

カーステレオを聞きながらだとあっという間に時間が過ぎます。国道17号線を戻って帰ってくるところでした。この道は海沿いの道ではなくて、山の中の道です。だから、ちょっとくねくねしています。

とは言ってもたいしたことはなく、普通にちょっと曲がりくねった道を走るようなものです。スピードを出すことはあまりなくて、制限速度の時速65マイルくらいでした。でも、雨は強く降っていました。

突然、車がすべりました。私はとっさにブレーキを踏みました。あとで聞いたのですが、車が滑ったときにはブレーキを踏んではいけないそうです。どちらかと言えばアクセルを踏むべきだそう。でも、そんなことはぜんぜん知りませんでした。

道は2車線の右側通行。追い越し車線ではなくて、右側の走行車線を走っていました。対抗車線との境界は壁になっていて、向こう側に飛び出すことはありません。山道なので、右側も壁がたっていて、崖の下に落ちることはありません。

おそらく水たまりですべった私は、右側の走行車線から左の追い越し車線に飛び出して、そのまま、チェロキーの左の前の端が境界の壁にぶつかりました。そして、勢いは止まらず、そのまま右の方へ斜めに走って、右側の壁にぶつかり、路肩をずるずる滑って、路肩と走行車線の上あたりで、ぐるっと180度回って後ろ向きに止まりました。

その間、たまたま1台の車にもぶつけませんでした。まったく私の単独のクラッシュです。私の車をみて、周りの車は私を避けたようです。渋滞というほどではありませんが、100メートル間隔くらいには、車は走っていたので。

チェロキーが止まった時点で、私は何が起こったのかわかりませんでした。しばらく車の中でぼーっとしていると、前に止まっていた車の中にいた老夫婦が私に車から降りるように言いました。そして、後ろから来たトラックの運転手が何か言いながら降りてきて、私の車を運転して、路肩にチェロキーを寄せてくれました。

その夫婦は、ちょっと前に私と全く同じ事故が目の前で起こったので、恐くなって、車を停めて休んでいたそうです。そこへ私が同じ状態で飛び込んだわけです。

当時、私は携帯電話も持っていなかったので、「ポリスに連絡をとりたいのですが」と言うと、「あそこにポリスがいるから心配しなくていい」と言われ、暖かい紅茶を飲ませてくれました。そこにどうしてポリスがいるのかわからなかったんだけど、とにかく人がいてくれた方が安心するので、その人たちの言われるままに休んでいました。

しばらくすると、警官がその車の方に来て、私に降りるように言い、自分の(警察の)車に乗るように言いました。

そこで、この老夫婦は行ってしまったのですが、私は言われるままに動いていたので、お礼を言うことも名前を聞くこともできませんでした。

警察の車の中に入って、質問されるままに答えていました。事故の状態を説明したのですが、そのときその警官は、「今日は私で4人目だ」と言いました。「今、3人目の事情聴取が終わったんだよ」と言われました。「ここはあまりにも事故が多発してるからどうにかしなくちゃいけない」とも言いました。

そして、私が状況を説明している間にまた連絡が入って、「5人目だ」と言っていました。





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