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'*★ アメリカ人の住居感とシリコンバレーの住宅事情 ★*'


..*..*.. 2002年8月13日(火) 晴れ ..*..*..


アパートの契約の更新の時期が来ました。契約の切れる2か月くらい前にアパートから連絡が来て、次の期間がいくらになるか決まります。そして私たちは、9か月、1年、1年半のどれかの期間を選んで契約しなおします。1か月ごとの契約にもできるのですが、これだと高くなります。

私たちはおととしの12月にこのアパートに入って、最初は9が月契約、去年は1年契約にしたので、今が更新の時期となりました。

今のアパートは、ここらへんでもかなり高いと言われていました。でも、私も就職したし、2人なので、多少の無理をしても気に入ったところに住みたいと思って決めました。私は、留学していたニューヨークでも、カリフォルニアに来てからも、とにかく安くできるところにルームメートをもちながら住んでいたので、純粋に自分の気に入った部屋に住むというのが長年の夢でした。

そんな風にして入った今のアパートは、人に金額を言うと驚かれるくらい高いところでした。なんでそんなに高いかっていうと、場所がいいのと、セキュリティがいいのと、比較的新しい建物だったからだと思います。会社でも、どこに住んでいるかの話になると、びっくりされるのであまり人には言わなかったのですが、そういうことこそどんどん伝わるようで、いろんな人に「恵子はあのアパートに住んでいるそうだけど、、、」と話しかけられたくらいです。

でも、この部屋、同じ建物のアパートの部屋の中では安い方でした。ここは、割と静かな道に面した南向きの部屋です。私がずっと住みたいと思っていた雰囲気の部屋です。日本人だと、南向きの部屋って理想ですよね。

「どうして他より安いのか」と聞いてみたところ、「場所が悪い」と言われました。あとで、周りの人に聞いてみたら、アメリカ人は南向きの部屋って暑いので嫌うそうです。また、どんなに静かでも、道に面している部屋も好まないそうです。これにはなんだかびっくりしました。

そういわれてみると、アメリカ人のルームメートをもったとき、進んで暗い方の部屋を選んだし、日中でもブラインドを閉め切っていました。そういえば、このアパートの自分の部屋のまわりを外から見ると、昼間はほとんどの部屋がブラインドを閉めています。こんなに明るくて、気持ちいいのに。そういえば、ここの建物にはアジア系が多いような気がします。ちなみに、私たちの部屋の向かい側の、北向きの、アパートの内側に面している(=景色がよくない)部屋には、アメリカ人が住んでいます。

このへん、感覚が違うのでびっくりしました。

さて、私が98年にカリフォルニアに来た頃、シリコンバレーのアパートの値段は上がる一方でした。私の最初に入ったアパートでは、それまで1年で100ドル(1万円くらい)づつ上がっていたそうですが、入った年の更新のとき250ドル(25000円くらい)一気に上がりました。最初のアパートを出た理由のひとつが、この値上がりです。

そして出ることに決めたのはいいけど、次のアパートを見つけるのはとてもたいへんでした。ちょうどそのころ、日本では『シリコンバレーの住宅事情』というテレビ番組をNHKでやったそうで、仕事はある、車もある、お金もある、でも住むところがない、というホテル暮しのアメリカ人がインタビューに答えていたそうです。私自身、本当に苦労しました。

でも、最近のシリコンバレーのアパートは、軒並み値段が下がっているようです。この部屋も、前回の契約のとき、かなり下がりました。そして今回、またまた下がりました。あのとき「これ以上、上がったら次の契約では出なくちゃいけないね」と話していたので、嬉しい限りです。

引っ越したければ、どこでも空いているので簡単に引っ越せるはずです。でも、今の部屋、とても気に入っているので、引っ越したりしません。




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