| ..*..*.. 2004年2月8日(日) 晴れ ..*..*.. 最近、毎週かかさず見ているこっちの番組で、Queer Eye for the straight guy(クイアーアイ・フォー・ザ・ストレートガイ)というのがあります。 これは、ニューヨークに住む５人のゲイの男性たちが、１人のストレートの男性(ストレートガイ)を、いろんな面からアドバイスして"かっこよく"変身させる、というもの。 5人の内訳は、ファッション(Fashion)担当のカーソン(Carson)、料理とワイン(Food & Wine)担当のテッド(Ted)、インテリア(Interior Designer)担当のトム(Thom)、身だしなみ(Grooming)担当のケアン(Kyan)、カルチャー(Culture)担当のジェイ(Jai)。彼らは、通称、ファブ5(Fab five)と呼ばれてます。Fabelous(すばらしい)の略だそうです。 ストレートの男性は、ニューヨークかニューヨーク近郊に住む人が応募で選ばれ、自分の悩みとか、こうしたいという希望を５人に告げ、５人が各方面からアドバイスします。ストレートガイの希望は、「彼女に最高のプロポーズのシチュエーションを作りたい」とか、「家族をあっと言わせたい」とか、「奥さんを喜ばせたい」とか、「友人に○○と言われているので、それを克服したい」などなど。 最初の40分はこのストレートの男性と5人のやりとりや、このストレートの男性の友達や家族が彼はどういう人間かと説明し、それぞれの担当がアドバイスをして、そのアドバイスの通りに髪型を変えたり、服や家具を買いに行ったり、料理の方法を教わったりします。そして、5人は去り、最後の20分で、この変身したストレートガイが、彼のゲスト(恋人や友達、家族)を招いてホストとして振る舞うところをカメラが撮っていて、それを５人がテレビモニタで見て、感想を言い合うというもの。 ストレートガイが5人のアドバイスによって変わっていくところをみるのが楽しいのですが、どのストレートガイもどこか愛すべきところがあって、周りから好かれている人が多く、見ていてほっとさせられる部分があります。 アメリカ人ってドライで、言いたいことを言い合い好き勝手なことをすると思われがちですが、(そういう部分も多いのですが)、この番組では、ストレートガイは、一生懸命、好きな人(家族や恋人や友達)を喜ばせようとしているのがわかり、また、みんながお互いに気を使い合っていて、おおげさに驚いたり、いたわりの言葉をかけたりと、ほのぼのする部分が多々あります。 また、５人のアドバイスはほんとにプロフェッショナルで才能も豊富で、自分たちの参考にもなったりします。 中でも、私がいつも期待して見るのは、インテリア担当のトム。彼は、最初に希望を聞いて必要品を購入すると、あとはひたすら、そのストレートガイの家の中を変えていきます。ペンキを塗ったり、壁の絵をアレンジしたり。いらないものは捨てますが、もともとごちゃごちゃした部屋でもセンスのいいものが置いてある場合は、捨てずにきちんと整えて、もとの部屋より、あれこれおいてあったりします。 ファッション担当のカーソンは、ファッションに命をかけてる感じで、口も悪く、「これはどこで手に入れたの？」「Kマートで買った(Kマートはひたすら安売りの店)」「その名前を僕の聞こえる範囲内で出さないように」なんて、いつもピリリと笑わせてくれます。と同時に、いつも違う服装で、ほんと好きなんだなぁと思わさせられます。 最後の20分で5人だけになって、ストレートガイの映像を見ながら、いろいろコメントするのですが、ストレートガイが5人の指示を忘れたり間違えたときや、ストレートガイのゲストが5人が進めたものを喜ばないときなど、"Oh, No!!"と大げさに悲しんだりして、また笑わせてくれます。 ５人はかっこよく、才能があり、思いやりもあり、常識もあり...と、ゲイにさせておくのが、とってももったいないような人たちです(-_^;。ゲストの女性とも抱き合って挨拶(一般的な挨拶-hug)して普通に会話するし、話す内容も一般人とぜんぜん変わらないですね。 この番組、2003年の夏くらいから始まったらしいのですが、うちでは11月くらいから毎週火曜日の夜10時ブラボー(Bravo--テレビ局)でかかさず見ています。私たちは成功例しか見てないんだけど、失敗例(ゲストが完全に喜ばない)もあったそうです。 聞いたところによると、テレビでは1日ですべてを終えているように描かれていますが、実際には4日間かけて撮影しているそうです。 |